写真美容ライターの遠藤幸子です。毎日顔だけメイクし、首元に日焼け止めを塗り忘れるなどさまざまな理由で顔と首とで色の差が出ることがあります。その状態で顔の色に合わせてファンデーションを塗ると、顔だけ白く浮いてオバさんっぽく見えることに。
今回は、顔だけ白く見えるのを解決する方法5つを紹介します。場合によっては、いく通りかの方法を組み合わせるのもおすすめです。
◆(1)顔と首との色の差によって化粧下地を選ぶ
顔と首とで色の差がそもそも大きいのなら、トーンアップ効果がしっかりあるものは避けたほうがよいでしょう。なぜなら、トーンアップ下地の効果で顔により明るさが出て透明感が増すと、一層首との色の差が出てしまうからです。
化粧下地といっても様々なタイプがあります。ここでは、代表的なものを例にとって解説します。
<今回使用する化粧下地>
●BCL「乾燥さん 保湿力スキンケア下地」30g/1,430円(税込)
4つの保湿成分を配合し、日中の乾燥を防ぎながらしっとり感のある肌をキープする効果が期待できる化粧下地。石けんで落とせ、SPF37/PA+++と紫外線防止効果も。肌へのやさしさを考えた優しい使い心地も魅力的。白色のクリームがなじませると無色透明になり、肌色補正効果はなく、ツヤのある仕上がりになります。
●ビーアイドル「愛されベース」25mL/1,980円(税込)
スキンケア効果の高い化粧下地。毛穴の凹凸をカバーし、なめらかな肌に整えます。パールの輝きで艶やかにトーンアップする効果も。SPF30/PA++。
●ナーズ「ライトリフレクティング トーンアップヴェール」30mL/6,490円(税込)
白浮きせずに自然にくすみをカバーし、明るい肌にトーンアップする化粧下地。化粧モチがいいうえ、スキンケア効果も高く、自然なツヤ感のキメの整った肌に仕上がります。SPF27/PA++。
首と顔との色の差が大きい方の場合、ビーアイドルのような“パール感が強い化粧下地”や、ナースのような“トーンアップ効果の高い化粧下地”を顔だけに使うと、顔だけ白いのが際立ちます。注意しましょう。
◆(2)化粧下地は内側から外側へ徐々に薄くなるよう塗る
化粧下地を、量を多くフェイスラインまでしっかり塗ると、顔と首との色の差がくっきりしてしまいます。
そこで、化粧下地は目の下に多めに置き、Tゾーンに薄く塗ってから外側に向かって徐々に薄くなるように塗りましょう。自然に顔と首とを繋ぎやすくなります。
◆(3)化粧下地を首元に三角に塗る
元々顔と首との色の差が大きい場合や首元のくすみが気になる場合には、首元にも化粧下地かトーンアップ効果のある日焼け止めを塗るのがおすすめです。とはいえ、洋服に付くのは避けたいところ。
そこで、首元にV字を作りその内側、つまり三角形を作るようにして化粧下地やトーンアップ効果のある日焼け止めを塗るという方法があります。
この場合も境目がくっきりしないように、デコルテに向かって徐々にフェイドアウトするように塗るのがおすすめです。
◆(4)ファンデーションと化粧下地をうまく組み合わせる
カバー力の高いファンデーションと、パール感が強い化粧下地やトーンアップ効果の高い化粧下地を組み合わせると、顔の白さが際立つ傾向にあります。
そのため、化粧下地がトーンアップ効果が高いなら、ファンデーションはカバー力がナチュラルなものを選ぶ、といったように組み合わせを工夫しましょう。
◆(5)ファンデーションはフェイスラインまで塗らない
ファンデーションをフェイスラインまでしっかり塗ると、境目がくっきりしてしまいます。徐々にフェイドアウトしていき、フェイスラインの手前で止めるのがベスト。
シェーディングをフェイスラインに塗り、首とうまく繋ぐ方法もありますが、自前のシェーディングのほうが自然に顔と首とを繋ぐことができ、コストもかかりません。
少し面倒に感じるかもしれませんが、ほんの少しの工夫で顔と首とをうまく繋ぐことができます。顔だけ白い状態だと、写真を撮影したときに暗闇で浮いて見え、不自然になることがあります。参考にしていただけますと幸いです。
<写真・文/遠藤幸子>
【遠藤幸子】
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachikoendo_