
法人向けにグリーン電力ソリューション事業を手がけるクリーンエナジーコネクト(東京都千代田区)は、千葉大学と「バーチャルPPAサービス契約」を締結した、と発表した。
PPA(電力購入契約)とは、発電事業者が無償で太陽光パネルを設置し、維持管理を行うこと。PPA「Power Purchase Agreement」の略で、需要家が発電事業者から長期にわたって自然エネルギーの電力を購入する契約。バーチャルPPAは、需要家が環境価値のみを購入することから仮想電力購入契約という。
今回の契約は、千葉エコ・エネルギー(千葉市)が設計し、TNクロス(東京都千代田区)が千葉市内の水田に設置した営農型太陽光発電設備で発電された電気をクリーンエナジーコネクトが購入し、電力と環境価値に分離した上で、千葉大に対し環境価値だけを販売する、というスキームだ。環境価値は、二酸化炭素排出量を削減する取り組みとして取引の対象になっている。
千葉大は2040年に向け、消費電力量の100%を再生可能エネルギーで賄う「RE100」を目指しており、今回の契約によってカーボンニュートラルに向けた試験的な取り組みをクリーンエナジーコネクトがサポートする、としている。
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「バーチャルPPAサービス」によって、再生可能エネルギーの環境価値だけを購入する事例は国立大としては初めてという。