美しい水槽に大事件が発生! その原因を調べつつ、問題に対処する記録映像がYouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で11万回を超えています。
投稿者は、水草レイアウトやアクアリウムに関する動画を公開しているYouTubeチャンネル「アクアリウム KAPURA AQUA」のカプラさん。簡単な作業で長期間うつくしさを保てる水景作りを行っており、以前には1年間放置した水草水槽のビフォーアフターが話題となりました。
問題が発生したのは、生育に強い光を必要としない「陰性水草」と、茎の節目から葉を出す「有茎草」の共存をテーマにした60センチの水槽。それまで何の問題もなく景観を保っていましたが、1年たった頃に突如として“虫”が大量に発生してしまいました。
水槽内に現れた生物の名は「ミズムシ」(水ゲジ)。等脚目に属するワラジムシやフナムシの仲間です。水質が安定している場所を好むため、この水槽の環境が良好であることを示す存在ですが、カプラさんは6本以上足のある生き物が大の苦手。居座られては困るので駆除を行います。
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水草に卵を産み付けられていた場合、中の植物を移すと他の水槽にまで被害がおよんでしまいます。ミズムシの生態を調べた結果、二酸化炭素を過剰に添加させて酸欠状態へ追い込むことにしました。
二酸化炭素を過剰添加するのは1日8時間。LEDライトを点灯させている間だけに絞り、ミズムシを駆除しつつ水草には今の状態を維持してもらおうという作戦です。
過剰添加を始めてから2日後。大半のミズムシは事切れていましたが、水草の方は外見上、特に変化はありません。完全駆除を目指してこのまま継続します。
5日後には水質に大きな変化が発生しました。酸素を好むバクテリアが減って、水が白く濁っています。作戦開始から1週間後にミズムシの全滅を確認。次は、24時間エアレーションを行い、水中の二酸化炭素の量を減らしていきます。2週間たっても新しいミズムシが発生しなければOKです。
光合成には二酸化炭素が必要なため、LEDライトを点灯している間は通常量を添加。水の濁りが減ったものの、後景として植えているロタラの葉には気泡が発生しておらず、光合成は行われていないようです。
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カプラさんの悪い予想は的中し、駆除作業を通じて水草たちも深刻なダメージを受けました。前景として植えたブセファランドラは少し揺らすと簡単に葉が崩れてしまい、ロタラも根元の方が傷んでいます。残念ですが水草も全滅してしまったので、作業開始から2週間が経過した日をもってこの水槽は中身を取り出してリセットします。
ミズムシの出どころは、室内に飾っていた「コケ玉」の可能性が高いとのこと。水槽に直接ひたすことで水分を与えていたため、コケ玉に付着していた卵が水やりの際に侵入したのではないかと推測しています。
幸いなことに管理している他の水槽は無事。今回の経験を生かしつつ、次の水槽にチャレンジするそうです。
コメント欄には、「水苔植物は農家さんの手元にある間に屋外管理期間があると結構虫きます」「すごくきれいだったのに残念」「生物史に残る大量絶滅ってこんな感じなのかな」「草は好きだけど虫は嫌い、とても共感します」「衝撃的すぎる」「怖い」などの経験談や感想が寄せられています。
カプラさんはYouTubeチャンネル「アクアリウム KAPURA AQUA」の他、X(Twitter/@Kapura48)とInstagram(@kapuraaqua)も運営中。アクアリウムや水草に関する情報を発信しています。
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動画提供:YouTubeチャンネル「アクアリウム KAPURA AQUA」
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