柔道の世界選手権(ブダペスト)で男子90キロ級金メダルの村尾三四郎(24=JESエレベーター)が22日、羽田空港に帰国した。初の世界一に「優勝できてほっとしている。間違いなく世界に通用している手応えがあった」と喜んだ。
決勝は田嶋剛希(27=パーク24)との日本人対決。昨年12月のグランドスラム東京大会に続き白星を挙げた。「かなり前から練習している相手。お互いの手の内はよく分かっていた」というが、前年王者に指導3の反則勝ち。「試合全体を通して、僕がしっかり支配できていたかな」と充実感を漂わせた。
ただ、混合団体は3位にとどまった。準決勝では、ジョージアに2−4で敗れ、8連覇を阻まれた。自身は、昨夏のパリオリンピック(五輪)決勝で敗れたラシャ・ベカウリにまたも敗戦。「自分への情けなさみたいなものがある」と悔しがった。「リベンジはこの場じゃなくてよかった。プラスに捉えたい」と前を向いた。
28年ロサンゼルス五輪を目指すが「誰にも追いつけない領域に入っていきたい。圧倒的に勝ち続けて、90キロ級は村尾だと全世界に思わせる柔道ができたらいい」と意気込んだ。【飯岡大暉】
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