手間と時間をかけ続ければ、いつか「君が代」の一節のように、さざれ石(小さな石)に苔はむす(生える)のか? そんな実験を毎日続けているX(Twitter)アカウント「苔のむすまでチャレンジ(@ishikokemusu1)」が、6月下旬にスタートから2周年を迎えます。
「どれくらいで石に苔が生えるのか」という純粋な好奇心から、中の人が実験を始めたのは2023年6月のこと。以来、バルコニーに設置した石へ日々コツコツと水をかけ、その経過を観察しています。
最初は大きな変化もなく、数カ月間“生の石”が淡々と投稿されるシュールな状況が続くのみ。それでも地道な水やりが実を結び、123日目には苔がはっきりと芽を出しました。
その後も水をかけ続けていたところ、苔の緑色は全体へ拡散。成長とともにフォロワー数も伸びて、1年目の終わり頃には5万人に到達する人気アカウントとなりました。ねとらぼではこの時期に紹介しましたが(関連記事)、その後約1年間で苔はどれほど成長したのか? 気になるので経過を追ってみました。
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苔は2年目もなお繁殖。節目となる365日目、「毎日、石に水をかけると1年でうっすら苔むすようです」と投稿された姿は広く拡散され、「1年も続けたのすごい」「苔もなんだかうれしそう」と、多くの祝福に迎えられました。
注目を集めるにつれて、石の扱いも良くなっている様子。ときには中の人の妻が作ったしめ縄をかけられ、神々しい雰囲気を醸しています。
反響を受けて、中の人は石のお披露目イベントをしばしば開催。キャンプ場などに出張した石を数十人が訪ね、みんなで水をかけていったそうです。想像するとシュールな光景だな……。
苔はなおも広がり、敷かれた小石にまで範囲を拡大。台座も樹脂製から立派な大谷石へ替わり、心なしか威厳を増したようです。
そして、719日目の投稿では、なんとカタツムリが来訪。「稚貝が生まれていたので、昨年いた子の次世代っぽい」とのことです。この様子には「生態系ができてきてる」と驚きの声が聞かれました。
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カタツムリは苔を食べる習性があることでも知られます。それでも、「この子が来るようになってから、石に発生したぷよぷよがなくなったので、良いヤツだと信じて共存していきます」と、カタツムリを信頼することにしたといいます。
中の人はさざれ石の“装備品”も次々と準備中。これからどんな姿を見せてくれるのか、いろいろと楽しみです。
画像提供:苔のむすまでチャレンジ(@ishikokemusu1)
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