ファストリが仏子会社の法的再生を申請、「コントワー・デ・コトニエ」などテコ入れへ
0
2025年06月23日 11:40 Fashionsnap.com

写真 ファーストリテイリングが、子会社 ファーストリテイリング フランス S.A.S.の法的再生を、6月20日にフランスのパリ商業裁判所に申請したことを発表した。事業構造改革を加速させ財務基盤の安定を図ることで、同社が運営している「コントワー・デ・コトニエ(Comptoir des Cotonniers)」「プリンセス タム・タム(PRINCESSE tam・tam)」両ブランド事業の持続的な成長を目指す。
ファーストリテイリング フランス S.A.S.は、パリに本拠を置くファーストリテイリングの完全子会社として2006年に設立。「コントワー・デ・コトニエ」「プリンセス タム・タム」をはじめとする婦人服、ランジェリーの企画・販売を主軸としてビジネスを展開しているが近年は苦戦が続いており、2024年8月期の実績は営業利益が550万ユーロ(約8億8440万円)の損失、当期純利益が260万ユーロ(約3億9900万円)の損失と、それぞれ3期連続の赤字を計上していた。
今回の法的再生手続きにおいて同社は、主要都市への店舗網集約のほか「コントワー・デ・コトニエ」と「プリンセス タム・タム」両ブランドを同一店舗で販売するなどの、事業構造改革を実施。高品質・適正価格の商品をワンストップで提供する新たな業態への転換を図るという。なお、今回の申請によるファーストリテイリングの連結営業利益への影響は限定的であるとしている。
Copyright(C) 2025 FASHIONSNAP 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。