雨の日だけアクセス可能。天気と物語をつなぐスマホ向けウェブアプリ「雲ノ下レーベル」誕生

Text by CINRA編集部

スマートフォン向けウェブアプリ「雲ノ下レーベル」が誕生した。

「雲ノ下レーベル」は、ユーザーの今いる空に雨雲がかかっている時だけ開き、雨をテーマにした作品が楽しめるウェブアプリ。気象APIによるリアルタイムな雨雲情報をもとに、雨の日のみに開かれるレーベルとして設計され、一瞬の天気とユーザーの感情を接続する「気象と感情の詩的体験メディア」として立ち上げられた。

研究とポップカルチャーの融合を掲げるクリエイティブレーベルAcademimicが、人工知能（AI）やニューロテクノジーの研究開発・ソリューション提供を手がけるアラヤの社内ラボVisionary Labと連携し、企画、コンセプト設計、ネーミング、ロゴ制作、クリエイティブディレクション、作品ディレクションを担った。

特徴と仕組み
・雨の日だけ開くサイト設計（気象API連携）
ユーザーの現在地に対応するリアルタイムの天気情報（雨・曇り・晴れ）を自動取得。「雨の日にだけ開くレーベル」というコンセプトに沿って晴れや曇りの日はコンテンツが非表示に。その際も空模様に応じた詩的なテキストで表示することで閉じている時間も物語の一部として設計。

・天気×位置×コピー生成AI
ユーザーの位置情報と天候に応じて、その場所・空・気配に寄り添う詩的な一文をAIがリアルタイムに生成。生成には位置・天気・時間帯などを加味した独自アルゴリズムを使用。

例）千代田区×曇り
「電気街の空は、まだ言葉にならない気持ちが浮かんでいる。」

・レーベルコンテンツ（音楽と物語）
雨の日にだけアクセス可能なページでは、気象条件とシンクロするオリジナル音楽やショートストーリーを展開。「雨」をテーマにした書き下ろし楽曲を、Academimic所属のアーティストが制作。第1作目はボカロPのkohe制作による“あるとすれば”。縦型動画とともに楽しめる。