
毎年7月から10月にかけて発生する台風。ウェザーニュースの発表(※2025年6月4日)によると、今シーズンの台風発生数は23個ほどで、このうち日本へ接近する台風は平年並の11個程度になる予想です。
悪天候に傘は欠かせませんが、SNSでもたびたび問題になっているのが「傘の横持ち」。
無意識にやっちゃう人もいるかもしれないけれど……ある実験によると、なんと横持ちした傘がぶつかったときの衝撃力=ピアノ約1台分の重さに匹敵するのだとか!!
【あなたの傘の持ち方は大丈夫?】
東京都 生活文化スポーツ局(現:生活文化局)がおこなった傘の安全性に関する調査によると「傘による危害やヒヤリ・ハットの経験をした」と回答した人は44.0%。実際の事例を見てみると……?
・エスカレーターで前の人の傘の先が目に入りそうになった
・階段を上っているときに自分の傘が後ろの人に当たってしまった
・階段を上っているときに横持ちしている人の傘の先がみぞおちに刺さった
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ひいい、これぞまさしく「ヒヤリ・ハット」! そしていずれも「傘の横持ち」が原因であることがわかります。
【傘の横持ちはこんなに危険なんです…】
調査結果を見るかぎり「傘の横持ち」にはリスクしかないけれど、東京都生活文化局消費生活部の発表によると、「傘を横向きまたは斜めにして持ったことがある」と回答した人は34.0%にのぼっていました。
傘を横向きにして持った場合、持ち手を持つ人と比較すると「他者へ危害を与える可能性が3倍以上高まる」と考えられるのだとか。
また、横持ちした傘がぶつかったときの衝撃力を測定したところ……なんと衝撃力は最大240 kgf(=ピアノ約1台分)!! ガラスも壊れて砕けてしまうほどのパワー!!
しかも傘の先端にその力が集中するので重篤なけがを負う可能性大なんですって。
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【今日から対策はじめよう】
傘の横持ちによる事故を防ぐポイントはこちら。
・あらかじめ「長いものを持っている」ことを意識する
・傘の先端が真下に向くように持つ
傘を持って歩くときは、必ず持ち手を持ち、先端が真下に向くようにしましょう。持ち手の先のほうを持つと、手への負担も少ないうえに水滴も広がらず、傘の先端も階段などの段差に当たりにくくなるそうです。
周りの人のため、そして自分のためにも、今日からさっそくはじめてみませんか。
【意外と多い「防水スプレーを吸い込む事故」】
ちなみに……雨の日に防水スプレーを利用する人もいると思うのですが、防水スプレーを吸い込む事故も多いみたい。適切に使用しないと呼吸困難や肺炎などを起こすこともあるそうです。
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というわけで、防水スプレーを使用するときは次のことに気をつけましょう!
・必ず屋外で使用すること
・屋外でもマスクを着用して使用すること
・顔の近くで使用しない
・屋外では風上から風下に向かって使用
・1度に大量に使用しない
・子どもやペットのそばでは使用しない
・火気の近くでは使用しない
そして、使用するまえには必ず「使用上・安全上の注意」をよく読むようにしましょうね。
参照元:東京くらしWEB、プレスリリース、ウェザーニュース
執筆:田端あんじ (c)Pouch