

元夫は何とか子どもたちの心を繋ぎとめておきたいと思っていたのでしょう。離婚前は好きなものを何でも買い与え、生活習慣を乱してさんざん甘やかしていたのです。当時5才のジンは何かにつけて父親を恋しがっていました。



どうやら元夫は面会中ずっと、離婚に至ったのは私のせいだと子どもたちに吹き込んでいたようです。正直悔しい気持ちはありました。私はなるべく巻き込みたくないから、子どもの前では元夫の悪口を言わないようにしていたのです。


離婚するとき元夫が親権を主張してきたため、子どもたちとは定期的な面会の機会を設けるということで話がつきました。けれど父子面会のたび、元夫は子どもたちにあることないこと吹き込んでいったのです。
ユメはもう10才だったので父親の言葉に違和感を覚え、自ら会うことをやめました。けれどジンはまだ5才。「おもちゃを買ってくれる」「好きなものを食べさせてくれる」さんざん甘やかしてくれるパパが大好きでした。そして父親が言うことはすべて真実だと思い込んでしまったのです。
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【第3話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子