エンターテインメント産業が活発化する昨今。盛り上がる“推し活“需要を背景に、あらゆる服飾品や雑貨にキャラクターやアイドルがプリントされている。そんな推し活の波が、今や“マイマイク”にまで達したようだ。
7月2日から4日にかけて、東京ビッグサイトで開催している雑貨・文具などの展示会「ライフスタイルWeek」では、個人向けにカラオケマイクを製造するペンタトニック(愛知県岡崎市)が、キャラクターやアイドルの姿をプリントしたり、刻印したりしたマイクを作れるサービス「マイクで推し活」をお披露目。ありそうでなかったサービスだが、実は個人だけでなく法人利用も見込むという。
●IPとコラボするカラオケ・カフェなどの利用も想定
マイクで推し活は、赤、青、黄色など好きな色のマイマイクの持ち手部分に、キャラクター・アイドルのイラストや写真をプリントしたり、レーザー彫刻を施したりできるサービスだ。レーザー彫刻の場合、単に文字やキャラを彫るだけでなく、文字やロゴ、キャラクターが盛り上がって見えるような加工や、彫った部分に装飾用のストーンなどを埋め込む加工もできるという。
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マイクのカラーは50色から選べ、DAM/JOYSOUNDどちらのカラオケ機材とのワイヤレス接続できる。料金はマイク1本当たり2万円程度だが、一度にまとまった本数を注文すれば単価は下がる。
オプションとして、マイクだけでなくその収納用品も作成可能。作れるのは持ち運び用のハードケースと、飾るための箱。ハードケースはマイクと同様、表面にイラストや写真をプリントできる。
同社が版権を持っているわけではないため、個人向けにはペットや自作のキャラクターなど、利用者自身が権利を持つ画像などを印刷・刻印できるサービスとして提供する。同時に法人からの利用も見込み、特定IPとのコラボルームを提供するカラオケ事業者などに提供したいという。
他にもコンセプトカフェやゲーム・アニメなどのコラボカフェなどを経営・展開する事業者の利用も想定。権利者が、関連するアイドルやキャラクターのグッズとしてマイクを販売するケースなどを見込んでいる。
展示ブースの担当者によれば、サービス開発のきっかけはユーザーの声。これまでもマイクに名前や文字を刻んだり、模様を印刷したりするサービスを手掛けてきたが、中には「好きなアイドルの名前や姿を印刷したい」といった声も。これまでは肖像権や著作権の問題で対応していなかったものの、推し活ブームも踏まえ、法人利用も見込んだ施策としてサービス化を決めたという。
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