ゴジラの横顔のように見えるのはなーんだ?「骨」の骨格標本にワクワク、岡山で企画展

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2025年07月05日 10:40  まいどなニュース

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ずらりと並べた「タイのタイ」を紹介する岡さん

 猿やワニ、イノシシ、ナマズ…。さまざまな動物の「骨」と出合える企画展「骨獣(ボンジュ)ール。」が、岡山市北区伊島町の人と科学の未来館サイピアで開かれている。約80種類の骨格標本やレプリカと共に骨や生態の特徴をパネルで紹介しており、夏休みの自由研究にも役立ちそうだ。8月17日まで。

【写真】ゴジラのように見える骨格標本

 「岡山淡水魚研究会」の柏雄介理事(39)とサイピア学芸員の岡成美さん(32)が今春活動を本格化させたグループ「岡山@生き物係」が中心となって初めて企画。骨は身近だけど、実物を見たり比べたりする機会は少ない。骨を通じて生き物の特徴や進化の過程を知ってもらうのが狙い。会場をカラフルに彩り、子どもたちに楽しんでもらえるよう工夫している。

 「収集癖がある私が全て集めました。魚によって形が違うんですよ」。岡さんが目を輝かせて紹介してくれたのは、硬骨魚の胸びれ辺りにある骨「タイのタイ」。頭のような部分は肩甲骨、尾に見える部分は烏口(うこう)骨で、タイ以外の魚でもそう呼ぶ。

 ゴジラの横顔に見えるライギョ(カムルチー)、三つ目のようなヒガンフグなど約40種類を並べ、ほぼ実寸大の魚の写真と合わせて紹介している。

 サイピアで昨年生体展示したオオサンショウウオ(交雑種)の骨格標本も見もの。岡山理科大(岡山市)の学生が手作業で製作した。柏さんによると、骨格標本は薬剤で筋肉を分解して作ることが多いが、手作業だと軟骨を残せるといい「軟骨まで見られるのは貴重」という。

 同大や池田動物園(岡山市)が所蔵する動物の頭骨も展示。パネルでは「注目ポイント」として、骨や歯の形状から見て取れる食性や生態を分かりやすく説明している。

 同動物園で2016年に死んだ雌のインドゾウ・メリーの頭や足の骨のレプリカは迫力満点で、記念撮影にもぴったり。大腿骨コーナーでは、川崎医科大現代医学教育博物館(倉敷市)から借り受けた人骨(模型)と、ヒグマやニホンジカなどとのサイズを比べられる。

 「『骨は怖い』というイメージがあるかもしれないが、そんなことはない。ワクワクする雰囲気にこだわって会場を作ったので気軽に訪れて」と柏さん。岡さんは「人と動物の骨の違いを見比べて、楽しんでもらえれば」と話している。

 午前9時〜午後5時。入場無料。月曜休館。問い合わせはサイピア(086―251―9752)。

(まいどなニュース/山陽新聞)

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