記者団の取材に応じる自民党の中曽根康隆青年局長=12日午後、東京・永田町の同党本部 自民党青年局(局長・中曽根康隆衆院議員)は12日、大敗した参院選の総括に関し、47都道府県連の青年局幹部らからオンラインで意見を聴取した。衆参両院で過半数を失ったことを踏まえ、「これまでの体制、体質では先はない」などと党の刷新を求める声が続出。一方で、総裁選の前倒し実施に対しては賛否両論が上がった。
意見聴取は約1時間半行われた。参院選について「どういう政策、国家像を訴えるのかが不明瞭だった」「国民政党として再出発するには『自民らしさ』を出すことだ」といった意見が出た。
総裁選前倒しを巡っては8日の党両院議員総会で、党所属国会議員と都道府県連に意思確認することになった。中曽根氏は記者団に「慎重論と推進論があった」と説明。「総裁だけの責任ではないとの意見は共通しているが、どこかでけじめをつけ、リセットした上で再出発しなければいけないとの声は出た」と語った。