アイルランドT2025に出走予定のボンドガール(今年5月撮影、ユーザー提供:レイナルドさん) 「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有するボンドガール(牝4、美浦・手塚貴久厩舎)が、アイルランドトロフィー(3歳上牝・GII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
ボンドガールは父ダイワメジャー、母コーステッド、母の父Tizwayの血統。母は16年のBCジュベナイルフィリーズターフの2着馬。半兄のダノンベルーガは22年の共同通信杯の覇者で、23年のドバイターフで2着に入るなど、古馬中距離戦線で活躍中だ。また、半弟のダノンヒストリーは6月の新馬を圧勝し、クラシック候補の呼び声が高い。馬名の意味は「強く賢く美しい女性たちの呼称」。22年のセレクトセール1歳では2億1000万円(税抜)の高値で取引された。
ここまで11戦1勝。重賞では10戦して昨年の秋華賞など2着が6回、3着が1回。前々走のヴィクトリアマイルでは16着に大敗したが、GIIとGIIIに限ると【0-5-1-1】の安定した成績で、一度も掲示板を外していない。当然、牝馬限定のGIIとなる今回は上位争い必至だ。
藤田晋オーナーはこれまでジャングロ、フォーエバーヤング、シンエンペラー、エリキングで国内外の重賞を13勝しているが、意外にも牝馬では未勝利。ここでオーナーに「初勝利」を届けるとともに、「最強の1勝馬」の異名を返上してほしい。