「わらび座」脚本・演出家の栗城宏さん(写真は今年4月7日の記者会見時の様子) 「わらび座」脚本・演出家の栗城宏さんが13日、病で亡くなった。65歳だった。公式サイトとSNSで発表された。
【写真】「わらび座」脚本・演出家の栗城宏さん、生前の姿 同劇団は発表で「いつもわらび座をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。突然の大きな悲しみをお知らせしなければなりません」とし、「長年わらび座の脚本・演出家として劇団内外の舞台創作の場で活躍してまいりました栗城宏が、5月13日、病にて急逝いたしました。享年65歳」と伝えた。
続けて「栗城が演出を手掛けた創立75周年記念作品、フィギュアシアター『黒紙の魔術師と白銀の龍』the Musical が5月5日にわらび劇場で開幕したばかりでした。あまりの不意打ちに、わらび座一同、悲しみの底におります」とつづった。
栗城さんについて「2年前にがんを患い、手術を受けました。その後再発の兆候が出ましたがすぐに治療を行い、以降、定期的な検査では異常は見られませんでした。しかし、治療への抵抗力を得たがんは悪質なものに変わり、数値には表れない形で進行し、検査をすり抜けて広がっていました。医師によると、発見が非常に困難な、本当に不運な症例とのことです」と説明した。
亡くなる前日は、「『古株も若手も一緒になってがんばってほしい。任せたよ!』と劇団員へのメッセージを伝え、『やりたいことはいっぱいある』と笑って話してくれました」という。「栗城が遺したわらび座の創造の底力と意志を、力を合わせて継承してまいります。生前のご厚情ご支援に心よりお礼申し上げます」と偲んだ。
葬儀は、遺族の意向により、近親者のみにて執り行われた。また「誠に勝手ながら、ご香典の儀は辞退させていただきます」と伝えた。後日「お別れの会」の執り行いを予定しており、詳細が発表される。
栗城さんは1961年8月9日生まれ。福島県喜多方市出身。北海道大学(理学部地質学鉱物学科)在学中に「わらび座」と出会う。1986年4月、わらび座29期研究生として入座。約8年間舞台演技者として活動後、創作スタッフとなる。2014年第40回秋田県芸術選奨受賞。1998年より劇団内外で脚本や演出等を手掛けた作品は200作品にのぼる。