愛知医大に1.2億円賠償命令=乳児脳障害、過失認定―名古屋地裁

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2026年06月05日 18:31  時事通信社

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時事通信社

名古屋地裁=名古屋市中区
 愛知医科大病院で約8年前、生後7カ月だった男児(8)が人工呼吸器の気管チューブが外れ重度の脳障害を負ったのは病院側の過失が原因だとして、両親らが同大に約1億7000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5日、名古屋地裁であった。片山博仁裁判長は、看護師が直ちに医師に連絡しなかった過失を認定し、約1億2000万円の賠償を命じた。

 判決によると、男児は2018年7月、ウイルス性肺炎の疑いで入院し、人工呼吸器の気管チューブを装着。看護師が体位を変えた後、モニター画面の波形が消え、心停止に一時陥り、重度の低酸素脳症になった。チューブが抜けていたが、病院側は看護師にその認識はなかったと争っていた。

 片山裁判長は体位変換の際、気管チューブが抜けることは予見可能で、速やかに医師に再挿管を求めるべきだったと指摘。「事故の約3分後に再挿管されていれば後遺障害が生じなかった可能性が高い」と結論付けた。

 判決後に記者会見した男児の父親は「息子に『何も悪くないよ』と伝えたい」と語り、母親も「理不尽な逆境の中でも懸命に生きてきた息子を誇りに思う」と話した。愛知医科大病院は「判決内容を精査し対応を判断する」とコメントした。 

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