
10月3日(土)の放送では、日新酒類株式会社 代表取締役社長の前田康人(まえだ・やすひと)さんをゲストにお招きして、徳島の特産品を生かした商品開発や、ジャパニーズウイスキーへの挑戦について話を伺いました。
(左から)パーソナリティの小堺翔太、日新酒類株式会社 代表取締役社長 前田康人さん、アシスタントの近藤公美(エフエム徳島)
◆徳島の特産品から生まれた「すだち酎」
日新酒類株式会社は、江戸時代後期から続く酒づくりの技を受け継ぎ、清酒や焼酎、リキュール、果実酒など幅広い商品を手がける酒類総合メーカーです。「日々、新なり」をモットーに、徳島の特産物を活かした商品開発にも取り組んでいます。
1857年ごろ、江戸時代末期から前田酒造として酒造業を営み、戦後に前田さんの祖父が日新酒類を設立しました。前田さんは「戦後に日本酒以外のことをしよう、お酒の原材料などに関わることをしようということで、日新酒類を立ち上げたようです」と会社の成り立ちを説明します。現在は、サイズ違いなども含めて100〜200ほどの商品を展開しています。
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開発の背景には、当時の「徳島県としてすだちに力を入れていこう」という強い動きがありました。オレンジの輸入自由化に伴い、みかんに代わる新しい柑橘類が求められるなかで白羽の矢が立ったのがすだちでした。さらに大鳴門橋の開通という追い風も重なり、徳島を代表するお土産として「すだち酎」の開発が一気に進んでいきました。
「すだち酎」は、時代に合わせて味や香りを微調整しつつも、基本的には発売当初の味わいを守り続けています。前田さんは「メインの味を大きく変えるのではなく、変化は別の新商品として出していく方針」と語り、定番を守りながら派生商品を展開してきた歴史を明かします。その代表例が「スーパーすだち酎」です。味を濃いめに仕上げることで、炭酸やフレーバーソーダで割ってもすだちの風味がしっかりと際立つ味わいを実現しています。
◆「阿波乃」から始まる国産ウイスキーへの挑戦
また新たな製品として、ウイスキーの製造にも乗り出した日新酒類。徳島県初となる本格的な「ジャパニーズウイスキー」の開発に取り組んでいます。
近年、海外でも急速に注目が高まるジャパニーズウイスキーですが、業界内では数年前に厳格な自主基準が設けられました。前田さんは「日本国内の原材料のみを使い、日本の木樽でしっかり3年以上熟成させることが求められます」と、その基準の厳しさとこだわりについて語ります。
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「ウイスキーづくりには大きな設備投資が必要ですし、樽ごとに味が確実に変わってきます。その変化を見極め、思い通りの製品へ整えていく技術やセンスを持った人材も欠かせません。挑戦したい気持ちはあるものの『本当にできるだろうか』と、この10〜20年ほど何度も頭を悩ませてきました」と、前田さんは参入までの葛藤を振り返ります。
転機となったのがコロナ禍でした。じっくりと考える時間ができたことで、「全国で次々と蒸留所が立ち上がるなか、四国で今立ち上げなければもうチャンスはない」という強い決意が生まれ、ついにウイスキー製造へと踏み出しました。こうして結実した最初の製品が「阿波乃」です。徳島の老舗酒造会社として新たな領域へ挑み、こだわりのジャパニーズウイスキーを世界へ届けています。
今後はその魅力をより広く知ってもらうため、県外のイベントにも積極的に参加していく方針です。直近では11月6日(金)・7日(土)に東京で開催される「ウイスキーフェスティバル」への出店を予定しています。前田さんは「ぜひ足を運んでいただき、私たちの味を体験してほしいです」と呼びかけていました。
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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太
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