【バドミントン】五十嵐有紗が日本協会エントリーミスで桜本絢子組の10月国際大会2戦欠場明かす

2

2024年09月13日 14:42  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

故郷・北海道の岩見沢市役所を表敬訪問したパリ五輪バドミントン女子混合ダブルス銅メダリストの五十嵐(右)は、花束を受け取り笑顔(撮影・中島洋尚)

パリオリンピック(五輪)バドミントン混合ダブルスで銅メダルを獲得した五十嵐(旧姓東野)有紗(28=BIPROGY)が13日、岩見沢市役所を訪問し、岩見沢市スポーツ栄誉賞の表彰を受けた。その後の記者会見では、桜本絢子(あやこ、29=ヨネックス)との女子ダブルスで3大会連続出場を狙う4年後のロサンゼルス五輪に向け、日本協会のエントリーミスが原因で、10月に開催される2つの国際大会出場を見送ることを明らかにした。


初コンビで11日の決勝まで進み、準優勝した全日本社会人選手権の裏で、五十嵐は怒っていた。日本協会が10月15日開幕のデンマークオープンへの出場申請に失敗。直前に同じ北欧で開催されるフィンランドオープン(10月8日開幕)への出場も取りやめた。社会人選手権の大会中に国際経験を積む貴重な場を失ったことを知り、「怒りとかある中の試合で、ちょっと難しい部分もあった。こういうことがないようにと、何回も言ってるんですけど…」と、悔しがった。昨年7月にも同協会の申請不備により、女子シングルスの大堀彩(27=トナミ運輸)が同4日開幕のカナダ・オープンの派遣が中止となる事態が起きたばかりだった。


それでも、私生活は順調そのもの。8月28日に自身のSNSで、BIPROGYの五十嵐優コーチ(29)との結婚を発表。「特に(妻)らしいことはしていません」というが、得意の料理はふるまっており「作ったものは全部『おいしい』と言ってくれます」と顔を赤らめた。この日は60キロの新米を副賞として受け取り「2人とも、ふるさと納税の返礼品にお米を選ぶほど大好き。ちょうど炊飯器を買ったばかりなので、炊き込みごはんを作りたい」と笑顔を見せた。


北欧2戦を欠場するため、新ペアは、11月12日からのジャパンマスターズ(熊本)、同19日の中国マスターズ(中国・深■で再始動する見込みだ。「競技引退か続行か迷った時期もありましたが、今は桜本選手と一緒に世界を目指したい。(ロサンゼルス)オリンピックに出るっていう覚悟」と、故郷で決意を語った。【中島洋尚】


※■は土ヘンに川


◆日本協会の申請不備


▼16年2月 07年から毎年4月に実施していた大阪国際チャレンジが、手続きミスにより開催できなくなった。開催申請の締め切り変更に気付かず、4カ月の手続き遅れとなったため。


▼22年8月 ジャパン・オープンに出場予定だった混合ダブルスの緑川大輝、斎藤夏組のエントリー時、斎藤を、当時同じ所属先の元代表で女子シングルスの姉・栞で誤登録。同ペアは大会に出場できなかった。


▼23年7月 カナダ・オープンで、女子シングルス大堀彩の入国手続きで協会側にミスがあり欠場。協会が代表選手の入国手続きをオンラインで行った後、大堀に健康診断の書類を追加提出するように求められていたが、見落としていた。

このニュースに関するつぶやき

  • 選手に落ち度が無いのは残念な事態だ。中高生が学校の出願ミスで受験できないのと状況が似てる。結果は本人次第だがスタートラインに立たせて貰えないのは悔しさが一生残る
    • イイネ!9
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定