亜鉛は子宮内膜症に対して果たす潜在的役割
10月23日、中国の研究チームは、「BMC Public Health」にて、亜鉛の食事摂取量と子宮内膜症において相関関係があると示唆した。
亜鉛の食事摂取量が子宮内膜症に対して果たす潜在的な役割は解明されていないものの、1日あたりの亜鉛摂取量の増加に伴い、子宮内膜症の有病率は高まるという。
亜鉛の食事摂取量と子宮内膜症における関連性
亜鉛は必須微量元素(生物の生存に不可欠な必須元素)であり、生理学的プロセスにおいて重要な役割を担っている。亜鉛の不足および欠乏は、身体の生理機能に異常をもたらす起因となる。
そこで今回、研究チームは、米国全国民健康・栄養調査「National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)」(1999〜2006年、米国人女性20〜54歳)を用いて、米国人女性4315人を対象に亜鉛の食事摂取量と子宮内膜症における関係性を検証した。
食事からの亜鉛摂取量(1日あたり亜鉛摂取量8mg未満、8mg以上14mg未満、14mg以上)に基づき子宮内膜症の有病率を比較したところ、亜鉛摂取量と子宮内膜症において正の相関関係が認められた。ただし、亜鉛が子宮内膜症に対して与える影響については不明であり、更なる調査が必要とされる。
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(画像はBMC Public Healthより)
BMC Public Health
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