韓国の尹錫悦大統領が、「非常戒厳」の宣言を正当化する談話を発表し、辞任しない考えを強調しました。ソウルから中継です。
野党がきょうにも2回目の弾劾訴追案を国会に提出しようとする中、尹大統領はあくまで自分の考えを曲げない姿勢を見せました。
韓国 尹錫悦大統領
「私は最後の瞬間まで、国民の皆さまと共に戦います」
尹氏は午前9時半すぎ、国民に向けた談話を発表しました。今月3日に出した「非常戒厳」の宣言について、「国民に野党の反国家的な悪行を知らしめ、警告するものだった」と正当化しました。「国民と最後まで戦う」として、辞任しない考えを強調しました。
非常戒厳宣言については、検察などが内乱の疑いで尹氏らへの捜査を進めていますが、尹氏は「大統領の憲法上の決断であり、統治行為だ」と述べ、内乱罪にあたらないと主張しました。
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一方、与党「国民の力」の韓東勲代表は、「大統領の早期退陣の意思がないと確認された。即時の職務停止が必要だ」と言及。尹氏に対する弾劾訴追案に「党として賛成しよう」と与党議員らに提案していて、政局は大きな転換点を迎えています。