<B1:A東京82−57仙台>◇8日◇第21節◇カメイアリーナ仙台
B1仙台89ERSの特別指定選手、SF新沼康生(21)がホームデビューを果たし、チーム日本人最多の10得点を挙げた。
試合はアルバルク東京に57−82で敗れ、今季3度目の5連敗となったが好材料になった。
第3クオーター(Q)、新沼のオフェンスリバウンドから、PG多嶋朝飛(36)にボールを預け、自身はコーナーへ。残り2分54秒、チーム最初の3点シュート(3P)を決めると、ホーム初のセレブレーションを披露した。この時点で33点差と大きく突き放されていたが、劣勢をかき消す大歓声を巻き起こした。
新沼は「『負けたけど俺自身のスコアは良かったよね』と言われるのが、個人的にはあまり好きではない。勝ってこその自分」と現実をしっかりと見据える。反省点は守備。前半には、一瞬の油断から3Pを決められた。「常にアンテナを張って、油断しないでアグレッシブにやりたい」と気を引き締めた。
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日大の4年生として在学しながら仙台でプレーする。「僕はすごい、この仙台というチームが大好き。喜びは全員で分かち合う、悔しいことも全員で共有するところが大好きな理由です」。練習に参加した時に感じた、選手やコーチ陣の熱量、練習への姿勢は大学のチームメートにも共有。「インカレ(全日本大学バスケットボール選手権)で、俺らも変わらなきゃいけないという話をしました」。インカレ決勝では、日大が東海大に70−63で勝利し、15年ぶり13回目の優勝を果たした。
日大で、関東1部リーグを戦ってきた。「正しい表現かは分からないですが、大学は常勝チームと言われるところだった」。インカレも優勝し、勝利への執着心は強いと思っていた新沼だったが、「仙台に来て、1勝することがどれだけ難しいのか、1勝することがどれだけ大事かを痛感しています。本当に勝ちたいし、このメンバーで、このチームのみんなで欠けることなく勝ちたいです」。仙台で、勝利への渇望が一層強くなった。「誰1人下を向かないチーム」と感じた仙台で、誰よりも明るいエナジーを輝かせる。【浜本神威】
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