
今回は、そんな「1000万円貯める人が避けている3つのこと」をご紹介します。
1:目先のおトクには踊らされる
「セールで安いから、とりあえず買っておこう」「今なら2つ買うと1つ無料」「送料が無料になるので、あと○○円分買おう」こんな経験はありませんか?一見おトクに思える買い物も、本当に必要でなければ、結局は無駄な出費になってしまいます。
1000万円貯める人は、こうした「おトクのワナ」に踊らされません。本当に必要なものだけを選びます。そのためには、どんな場合においても「安いから」ではなく「自分にとって必要か?」という基準で判断するからです。
目先の「おトク」に踊らされないためのコツ
・「安いから」ではなく、「本当に必要か?」で考える・買う前に一晩考える(衝動買いを防ぐ)
・まとめ買いは、消費ペース、ストック場所を考えてから
例えば、スーパーで「2つ買うと1つ無料!」のヨーグルトを見つけても、冷蔵庫にストックがあり、消費期限内に食べきれない可能性があるなら、それは無駄な出費になってしまいます。必要な分だけを適正な価格で購入することが、長期的に見て賢い選択です。
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さらに、衝動買いを防ぐために「買う前に一定期間考える」習慣を持つのも有効です。セール品やお買い得商品に目を奪われる前に、「今すぐ必要なのか?」「家にまだ在庫があるのでは?」と冷静に判断するクセをつけることで、無駄遣いを減らせます。
2:「今の満足」にお金を使う
1000万円を貯める人は、目先の楽しみだけでなく、将来の大きな満足を優先します。短期的な欲求を満たすことも大切ですが、そればかりにお金を使っていると、長期的に本当にやりたいことができなくなる可能性があります。例えば、毎月のカフェ代が5000円だとすると、1年間で6万円、10年間続ければ60万円になります。この60万円があれば、憧れの旅行に行ったり、新しいスキルを身に付けるための研修を受けたり、普段できない貴重な経験をすることができるかもしれません。
もちろん、今を楽しむことも大切ですが、「この出費は本当に今必要なのか? それとも、将来の自分のためにとっておいた方がいいのか?」と考える習慣をつけることが、貯金を成功させるポイントです。
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長期的な視点を持つためのコツ
・「これを買うことで、将来の自分はどう感じるか?」と考える・短期的なご褒美と、未来の大きなご褒美を比べてみる
・旅行・マイホーム・資産形成など、長期的な目標をイメージする
バーゲンでの衝動買いは、ちょっとした満足を得られるかもしれません。また、口コミで評判のよい商品を試したくなることもあるでしょう。しかし、そのお金を貯めておけば、将来の夢をかなえるために使えるかもしれません。
長期視点を持つことで、忍耐力が養われ、目の前の誘惑に流されにくくなります。そして、「未来の自分はもっと大きな満足を得られる」と信じることで、自然とお金の使い方にも自信が持てるようになります。
1000万円を貯める人は、「今の満足」と「将来の満足」をてんびんにかけ、どちらが本当に自分にとって価値があるのかを考えながらお金を使っています。
3:「なんとなく」という無意識の支出
1000万円を貯める人は、多くの場合、先取り貯蓄をしているため、使えるお金が限定的です。その結果、自然とお金を使う目的が明確になり、赤字を出さないように予算管理を徹底し、無意識の支出には特に注意を払います。一方で、お金が貯まらない人は、「なんとなく」使ってしまう支出が積み重なっていることが多いのです。
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「なんとなく支出」を防ぐためのコツ
・毎月の固定費を予算化し、定期的に見直す(スマホ、保険、サブスクなど)・お金を使う前に「これは本当に必要?」と自問する習慣をつける
・キャッシュレス決済でも、支出を記録し、予算内に収める
1000万円を貯める人は予算管理を徹底して、「なんとなく」という無意識の支出を防いでいます。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))