「大きな歯ブラシケース」100円ショップで存在感 売れ行き好調、メーカーでは一時欠品に あえて大きくした理由とは

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2025年05月22日 07:00  まいどなニュース

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まいどなニュース

山田化学「大きな歯ブラシケース」の使用イメージ(提供)

 100円ショップの洗面用品売り場で、存在感のある商品が目に飛び込んできました。「大きな歯ブラシケース」。コンパクトサイズの歯ブラシセットが並ぶ中、長さ約20センチの筒状ケースはひときわ異彩を放っています。あえて大きなサイズを売り出した理由は。開発したメーカーに話を聞きました。

【写真】メガネケースと大きさを比較 たしかにデカい!

「また補充か…」不便さから着想

 手がけたのは日用雑貨メーカーの「山田化学」(本社、三重県伊賀市)。パッケージには商品名よりも目立つ文字で「大きいサイズの歯みがき粉が入る」といった宣伝文句が踊っています。

 外寸は70×51×200mm。一般的なメガネケースよりもひとまわり以上あり、小学生低学年用の筆箱ほどの大きさです。

 発案した同社社員によると、アイデアのきっかけは職場での歯磨きでした。

 「昼食後、オフィスでも歯を磨く習慣があります。しかし、家で使っているような大きな歯磨き粉は市販の携帯用ケースには入らないものが多いです。手に入りやすいものでは布製のケースが販売されておりますが、生乾きのまま包んでしまうため衛生面が気になり、丸洗いもしにくいことが悩みでした」

 旅行用サイズの歯磨き粉を購入し続けていましたが、それも段々と不便に。

 「やむを得ず小さいサイズを使っていたのですが、すぐに使い切ってしまい、頻繁に補充する手間が発生していました。『また補充か…』と感じるたびに、『やっぱりいつも使っているサイズの歯磨き粉をそのまま持ち歩けたらいいのに』と思うようになりました。そんな日常のちょっとした不便さから着想を得て、企画提案いたしました」

 長さ約190mmまでの歯磨き粉と歯ブラシが収納可能。通気性にもこだわり、本体には8カ所の通気口があります。ふた部分はコップにもなり、容量は215ml。日本製。材質はポリプロピレン。

売れ行き好調→メーカーでは一時欠品に

 同社広報担当者によると、2025年3月発売後、売れ行きは好調なのだそう。

 「日用品は総じてSNS上での口コミ投稿が比較的少ないため反響が見えにくい傾向がございますが、特に新生活シーズンと重なったこともあり、発売後の月間販売数は好調で、ニーズにマッチした商品企画であったと実感しております。好調であるため、現在一時欠品しており大変ご迷惑をかけておりますが、再生産の予定もございますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです」(同社広報担当者)

 全国の100円ショップで取り扱い。店舗により在庫状況は変動します。JANコードは4965534337427。

     ◇

 通常サイズの歯磨き粉を持ち歩く人は少なくないようで、SNS上には「普通サイズの歯磨き粉を持ち歩くから、歯ブラシセットはペンケースを使ってる」「大きな歯磨き粉が入る歯ブラシケースがない」「普段の歯磨き粉が入るポーチを手作りした」「外出先でも磨くから携帯用歯磨き粉はすぐなくなる」といった声がありました。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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このニュースに関するつぶやき

  • そもそもの歯ブラシケースは旅行用(数泊程度)と思うし、毎日のように持ち歩くのとはまた違うものね。いっそのこと、どっかでそういうカテゴリを作るのもよいのでは。
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