5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回取り上げるのは、2023年11月に投稿された“ジブリ美術館のガラスペンで絵を描く動画”です。なおこちらは、記事執筆時点で482万回再生を突破、16万5000件を超える“いいね”を獲得しています。
投稿者はスタジオジブリの大ファン「森野どんぐり」(@mori.no000)さん。特に好きな作品は「天空の城ラピュタ」「紅の豚」「コクリコ坂から」で、SNSではジブリに関する情報を多数公開しています。過去には「ジブリパーク」(愛知県長久手市)を楽しむために制作した“ひとりたびのしおり”が話題になりました。
今回は「三鷹の森ジブリ美術館」(東京都三鷹市)で販売しているガラスペンをもらったそうで、こちらの試し書きをしていきます。ペンは少し小ぶりなサイズで、後ろの部分には「となりのトトロ」に登場する小トトロがあしらわれていました。
ペン先を深緑のインクにつけたら準備OK! なんと下書きなしで描いていくそうです。輪郭、目、帽子、髪の毛と迷いなくペンを進める森野さん。描き心地は硬く、マンガ用のペンみたいに繊細に描けるといいます。こうして完成したのは「ハウルの動く城」のハウルとソフィー。
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ここで思わぬハプニングが! なんとインクのフタを開けた瞬間、紙にポタっと垂れてしまったのです。「うわぁーやっちゃった!!!」と焦りつつ、なんとかカバーすることに。
ティッシュでふき取ったものの、薄紫の模様が出来てしまいました。そこで森野さんは「仕方ないので予定変更」します。ガラスペンのインクを絵の具として、さらに水筆も使い、あえてにじませるようにしたのです。色を塗り終えると、紫や緑、黄色がきれいなグラデーションを作り、何とも美しい仕上がりに。これはお見事です!
コメント欄には「わわわっ!」「なんだこれは!!」「鳥肌たった!」「うまぁ…愛ですね…!」「風を感じる」「センスの塊すぎて言葉失いました!」「素晴らし過ぎて見入ってしまいました!」「お絵描きのレベルじゃない」「魔法のようですね…」「プロ? 宮崎駿さん? それともお弟子さんですか??」などの反響が。
また、「臨機応変さもすごい」「インクぽた、からのリカバー凄すぎて仕上がりの美しさでちょっと涙出ちゃった」「ハプニングからの方向転換がもう天才」「ハプニングも生かしてしまうなんて、プロの技ですね」など、ハプニングからの逆転劇にも称賛の声が寄せられています。
ねとらぼ編集部では、森野さんにイラストについて聞いてみました。森野さんによるとイラストの制作時間は20分ほどで、いつもそれほど時間はかからないとのこと。また「日本語のキャプションのみでしたが、ハプニングからのリカバリーの流れは言葉は不要だったみたいで、海外の方にも楽しんでいただけました」と海外のジブリファンからの評判も良かったことを明かしてくれました。
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完成したすてきなイラストは2024年にプレゼント企画でフォロワーさんに額縁付きで贈ったそうで、既に手元にはないとのことです。
画像提供:森野どんぐり(@mori.no000)さん
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