前澤友作がいよいよGT3でレース挑戦! MAEZAWA RACINGがジャパンカップ岡山にスポット参戦へ

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2024年08月13日 10:00  AUTOSPORT web

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SROジャパンカップに参戦するMAEZAWA RACINGの前澤友作と横溝直輝、フェラーリ488 GT3エボ
 8月13日、前澤友作がチームオーナーを務めるMAEZAWA RACINGはプレスリリースを発行し、8月23〜25日に岡山国際サーキットで開催されるSROジャパンカップにフェラーリ488 GT3エボでスポット参戦すると発表した。ドライバーは前澤友作自身と横溝直輝のコンビで、2023年後半からレーシングドライバーとして挑戦を始めていた前澤が、いよいよジェントルマンドライバーとしては最高峰の舞台のひとつであるGT3でのレースデビューを飾ることになった。

 実業家として活躍するかたわら、カーコレクターとしても知られていた前澤は、自身がもつスーパーカーを使い子どもたちを対象に“本物に触れる感動体験”を届ける『MZ SUPERCAR PROJECT』を展開。2023年からはこの活動をベースに、自らがチームオーナー兼総監督を務める『MAEZAWA RACING』を立ち上げ、昨年から競争が激化していたGTワールドチャレンジ・アジアに参戦していた。

 横溝とピッティ・ブロムバクティというコンビで最終戦岡山では優勝を飾り、チームとしては成功とも言えた初年度を終えていたMAEZAWA RACINGだが、2024年に向けて新たな挑戦を行っていた。前澤が自らステアリングを握り、ジェントルマンドライバーとしてフェラーリチャレンジ・ジャパンに参戦を開始した。

 藤井誠暢が立ち上げたドライビングラボ『simdrive』でのトレーニングや、実車でのトレーニングを経てレースデビューを果たした前澤は、すでにオートスポーツwebでもお届けしてきたとおり、第2ラウンドの富士ではクラス優勝を飾るなど華々しいレースデビューを遂げた一方で、第3ラウンドのSUGOではトラブルにより激しいクラッシュも経験。復活を遂げた鈴鹿ではまたもクラス優勝を飾るなど、ドライバーとして多くの経験を積んでいる。

■ついにGT3の舞台へドライバーとして参戦
 そんな前澤が、前年GTワールドチャレンジ・アジア優勝を飾った思い出の岡山国際サーキットで、ドライバーとしてさらなるステップアップを遂げることになった。世界中のジェントルマンドライバーにとって最高峰の舞台のひとつであるGT3でのレースに挑戦することになったのだ。参戦するのは、今シーズンから日本人ドライバー、チームを中心に行われているSROジャパンカップだ。

 車両は、これまでも動画撮影やテストで数多くドライブし、経験が多いフェラーリ488 GT3エボ。チームメイトは、これまでも前澤のレース活動をコーチとしても支えてきた横溝だ。参戦クラスはプロ-アマとなる。

「GT3カーでレースに出場することは初めてですし、このクルマでサーキットを走ることもそれほど多いわけではないので、まずは安全運転で、参加される皆さんのご迷惑にならないよう、完走を目指していきます」と前澤は意気込みを語った。

 チームは昨年、GTワールドチャレンジ・アジアに参戦していたが、今回SROジャパンカップを選んだことについて前澤は、「昨年MAEZAWA RACINGが出場していたGTワールドチャレンジ・アジアと異なり、よりジェントルマンドライバーにとっては走りやすいレースだという印象をもっています」という。前澤はSUGOでジャパンカップ開幕戦を現地で観ていることから、雰囲気も良く分かっているレースでもあるだろう。

■「GT3の方がもしかしたら向いているのではないか」
 今回はGT3でのレース参戦で、これまでのフェラーリチャレンジとはレベルも異なる。しかし、前澤は「どちらも同じフェラーリながら、GT3カーの方が反応がクイックで、よりダイレクトだと思っています。僕はどちらかというと直感で走るタイプだと思っていますが、感覚を研ぎ澄ませながらドライブするという意味でも、僕にはGT3の方がもしかしたら向いているのではないかとも思っています」とより自身に合っているという。

「今回は横溝選手とコンビを組んで戦うことになりますが、僕の足を引っ張らないようにお願いしたいです(笑)。冗談はさておき、予選でもぜひポールポジションを狙っていただきたいですね」と前澤はレースに向けて期待を寄せた。

 そしてコンビを組む横溝にとっても、ふたりでのレースは初。「2023年にGTワールドチャレンジ・アジアで優勝を飾った思い出深いコースで前澤さんと組んで戦うことができることを嬉しく思っています」と意気込んだ。

「目標はもちろんズバリ優勝です。正直そのチャンスはあると思っていますし、その目標に到達するのはプロドライバーである僕の走り次第だと思っていますので、自分の仕事をこなすことができれば結果はついてくると思っています。最低でも表彰台は獲りたいですね」

 また横溝は、これまでコーチとして成長を見続けてきた前澤について「走れば走るほど速くなってきていますし、走りの引き出しがすごく増えていると感じています」と評する。「GT3カーの方が前澤さんに向いているという印象ももちましたし、先日GT3をテストしてもらいましたが、すぐに乗りこなしていましたし、タイムを見てもレースで勝負ができるものでした」と語った。

■「僕がやれることもいろいろとある」
 迎えるSROジャパンカップ第4ラウンド岡山は、今シーズンの最終ラウンドとなる。これまで6〜7台程度のGT3が参戦してきたが、今回はMAEZAWA RACING含め2台は増えそう。土日に1時間レースを2回戦い、予選を1回、また決勝では最低でも前澤が25分以上をドライブする必要がある。

「昨年岡山で優勝したときも、皆さんから本当にたくさんの祝福のメッセージをいただきましたが、それを再現できるようにしたいと思います。前澤さんと一緒に精一杯レースを戦っていきますので、ぜひご声援よろしくお願いします!」と横溝は意気込んだ。

 また、前澤は「僕はまだモータースポーツ界に入ったばかりですし、走る側としても見る側としても、まだいろいろ分からない状況で新参者です。ぜひお手柔らかにご指導、ご鞭撻をいただきたいと思っています」と控えめながら目標を語った。

「その反面、僕がやれることもいろいろとあると思いますので、お手伝いできるところや気づいた点があれば、SNSを通じてでもサーキットで直接でも構いませんので、ぜひファンの皆さんからも教えていただければと思っています。応援よろしくお願いします!」

 多くの注目を集める前澤の挑戦。GT3でのレースを勝ち抜いていけば、その先には世界での戦いも待っている。これまで宇宙旅行をはじめ数々の挑戦を行っている人物だけに、今回のジャパンカップ挑戦がその一歩目となるのか、注目の参戦となりそうだ。

MAEZAWA RACING
2024年SROジャパンカップ第4ラウンド 参戦体制
参戦クラス:プロ-アマ
カーナンバー:555
ドライバー:前澤友作/横溝直輝
車両:フェラーリ488 GT3エボ
チームオーナー:前澤友作

このニュースに関するつぶやき

  • 国産車でD1やジムカーナやラリーのデビューならもう少し好感持てるけどサーキットを高級車で参戦がわかり易くて草
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