日米交渉に「大成功の勢いを」＝日鉄会長と面会―赤沢担当相

　赤沢亮正経済再生担当相は２３日、内閣府で日本製鉄の橋本英二会長らと面会し、米鉄鋼大手ＵＳスチールの完全子会社化について説明を受けた。米国の高関税措置の見直しに向け、日米交渉を担う赤沢氏は「日米間の経済関係を強化し、パートナーシップを深化させていく大きな一歩を刻んでいただいた」と買収を評価。また「（日鉄の）大成功の勢いを少しでも頂いて、政府も関税交渉をしっかりやっていきたい」と強調した。

　橋本氏は面会で「米国事業を本格的に展開したい当社と、製造業の復活を目指すトランプ政権の目的が合致した」と買収成功の要因を説明。その上で、ＵＳスチール買収が「日米連携の一助になれば」と語った。日鉄側は今井正社長と米政府との交渉に当たった森高弘副会長兼副社長が同席した。