超長期国債の発行減額を決定＝安定消化に向け、異例の対応―財務省

　財務省は２３日、２０２５年度国債発行計画の変更を決定した。償還期間が１０年を超える「超長期国債」の発行額を計３兆２０００億円減らす。需給悪化による超長期国債の利回りの急上昇を受け、計画を変更し、安定消化を図る。補正予算の編成などに伴わない変更は２００９年以来で、異例の対応だ。

　毎月発行する３０年債は月１０００億円、２０年債は月２０００億円、２カ月ごとに発行する４０年債を月１０００億円いずれも７月から減らす。一方、年限の短い国債などの発行は増やし、発行総額１７６兆９０００億円は維持する。