悪用されれば素人でもハッカーに… システムの弱点を瞬時に見抜く新型AI「クロード・ミトス」、世界のサイバー防衛の常識を変える脅威とは?【サンデーモーニング】

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2026年05月10日 14:49  TBS NEWS DIG

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アメリカのAI企業「アンソロピック」が発表した、新型AI「クロード・ミトス」。「ミトス」とはギリシア語で「神話」を意味し、その名の通り、能力が神話レベルで驚異的だからこそ、危険視されているのです。

【写真を見る】新型AI「クロード・ミトス」の脅威とは

新型AI「クロード・ミトス」神話レベルの能力

そもそも情報システムには、セキュリティホールといわれる欠陥、「穴」が常に存在します。スマホなどを使っていたら「アップデートのお願い」を目にしますよね?あれは穴をふさぐ作業で、穴から侵入されると、システムダウンなどを起こされる恐れがあります。

ただし、穴がどこにあるのかはわからないので、これまでは、専門家がツールなどを使い、膨大な時間をかけて、穴を一つ一つ探し、穴が見つかったら、手作業で「セキュリティパッチ」をあてて塞いでいました。

27年間気づかなかった「穴」を発見 悪用されるリスクは

ところが「ミトス」は違います。遙かに速く多くの穴を見つけることができ、「世界一堅牢」と言われる基本ソフトの、27年間誰も気づかなかった穴を発見し、世界中がその検知能力の高さに衝撃を受けました。

まさに、トップクラスの専門家が束になっても敵わない神業をしてのけるAIなので、悪用された場合のリスクが非常に危惧されているのです。

例えば「ランサムウェア攻撃」。もし病院が狙われると、犯罪者にシステムの機能が止められ、患者の生命などを人質に金銭を要求されます。

AI研究者の、北陸先端科学技術大学院大学・今井翔太客員教授は、「犯罪者にとっては、高度な専門知識がなくても、一般的なサイバー知識があれば実行でき、犯罪件数が相当増える恐れがある」と警告します。

「今後は『防御される前提』」ミトス一般公開は先送り

また「防御側の限界」という問題もあります。アメリカのセキュリティ業界は、「AIは瞬時にたくさんの穴を見つけるので、人間の手作業で塞ぐのが追いつかず、パンクする」などと警鐘を鳴らしています。

今井さんは、「今後はシステムが『攻撃される前提』の作りに変わっていく。AIの進化がサイバー防衛の概念を根底から変えてしまった」と言います。

「ミトス」が強力すぎるため、開発した「アンソロピック」は「一般公開」を先送りしました。

しかし、トップのダリオ・アモデイCEOが「中国のAIは半年から1年でミトスに追いつくだろう」と発言するなど、強力なAIの普及は時間の問題です。

悪意のある犯罪者の手に渡れば、金融や医療、電気など重要なインフラが攻撃を受けるリスクが現実味を帯びます。こうしたリスクに対応するためアンソロピックは、GoogleやMicrosoft、JPモルガン・チェースなどの基幹産業を担う限られた組織だけに「ミトス」を提供し、重要なシステムが攻撃される前に、「ミトス」をみんなで使って先に穴を修正し、防御を固める取り組みを始めました。

またIMF=国際通貨基金も「新たなAIは、金融システムを不安定化させるリスク」と警告。国境を越えた情報共有や国際協調を訴えています。

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このニュースに関するつぶやき

  • AIの優劣は結局はアルゴリズムの設計にかかってると思う。人の意思が全てであり、条件付けに対する法的な規制は必要だろう。
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