札幌、深井&小柏のゴールで3試合ぶり白星！　MF江坂デビューの浦和に競り勝つ

9日に明治安田生命J1リーグ第23節が行われ、北海道コンサドーレ札幌と浦和レッズが対戦した。

　オリンピックによる中断期間を終えて、約1ヶ月ぶりの再開となったJ1。シーズン途中にFWアンデルソン・ロペスが退団した札幌に対して、浦和は柏レイソルから加入したMF江坂任がスタメン入りし移籍後初出場を果たした。また、浦和の1トップの位置にはFW興梠慎三が入り、注目のFWキャスパー・ユンカーはベンチスタートとなっている。

　序盤から浦和がボールを握る展開となるも、ホームの札幌が先制に成功する。8分、右CKを獲得するとキッカーはDF福森晃斗。左足で鋭いボールがゴール前へ送られると、後ろからMF深井一希が強烈なヘディングシュートをゴールへ突き刺した。この日J1での100試合出場を迎えた深井の先制点で、札幌がリードを奪う。

　ペースを掴んだ札幌は、徐々にボール支配率を高めていく。すると21分、前線からの連動した守備によって浦和陣内でボールを奪うと、FW小柏剛がペナルティエリア左から右足で低い弾道のシュートを放つ。しかし、ボールは左ポストを叩き追加点には至らない。

　1点を追いかける浦和は江坂が右サイドへ流れてチャンスを演出するも、同点ゴールは奪えず。結局試合は1−0でハーフタイムを迎えた。

　後半は序盤から浦和がボールを握る展開。しかし、次にゴールネットを揺らしたのも札幌だった。58分、自陣から浮き球のボールが前線へ送られると、小柏がDF槙野智章の身体をブロックしながらボールを収め、ペナルティエリア左へ進入。小柏は対峙したGK西川周作のポジショニングを見極め、左足のシュートでで右サイドネットを揺らした。スコアは2−0となる。

　2点のビハインドを背負った浦和は62分にユンカーを投入すると、その4分後に1点を返す。CKの流れからMF関根貴大が右足で浮き球のパスを敵陣ペナルティエリア内に送ると、DF岩波拓也が後方へヘディングでパス。これをMF明本考浩が左足ダイレクトでゴール左へと決めた。札幌のリードは再び1点となる。

　それでも札幌は終盤にかけて運動量を増やし、前線からの守備で浦和の効果的なビルドアップを許さない。逆に84分には鮮やかな連携からMF金子拓郎が決定機を迎え、左足でシュート。ボールは枠の右へと外れるものの、攻勢を強めて浦和の反撃を防いでいく。

　そして結局試合は2−1で終了。勝利した札幌はリーグ戦3試合ぶりの白星を手にした。一方の浦和は2連敗を喫している。

【スコア】
北海道コンサドーレ札幌　2−1　浦和レッズ

【得点者】
1−0　8分　深井一希（北海道コンサドーレ札幌）
2−0　58分　小柏剛（北海道コンサドーレ札幌）
2−1　66分　明本考浩（浦和レッズ）