シェイクダウンは今季初出走のソルドが首位タイム。ヒョンデがトップ3独占/WRCポルトガル

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2024年05月09日 20:50  AUTOSPORT web

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2024年WRC第5戦ラリー・ポルトガル ダニエル・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)
 5月9日(木)、WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』のシェイクダウンが行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのダニエル・ソルド/カンディード・カレラ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が最速タイムをマークした。TGR-WRTのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、6番手タイムで今大会最初のセッションを終えている。

 4月に行われた第4戦クロアチア・ラリーは逆転劇に幕を閉じ、3週間を経た各チームは、WRC創設期からカレンダーに含まれてきた伝統的なラリーの舞台となるポルトガルへと集まった。

 くもり空のもとで実施されたシェイクダウンは、ランキング首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)からコースインし、森林を抜けて行く4.61kmのグラベル(未舗装路)を走行した。終盤には部分的にターマック(舗装路)を含むようなエリアもあり、この近辺では観客も各車の走行を見守った。

 ヌービルのオンボード映像では動物が現われる場面もあったが、各マシンは大きなアクシデントに見舞われることなく最初の走行を完了。この時点では、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークした。2番手は今大会が2024年シーズンの初エントリーとなったソルドが続く。

 以降、各マシンは調整を進めながら走行を重ね、2回目のアタックでタイムを上げたソルドが最終的に首位タイムを記録した。

 0.5秒差の2番手にはチームメイトのオット・タナク、さらに0.4秒差の3番手にはティエリー・ヌービルが続いており、ヒョンデ・シェル・モービスWRTの3台がワン・ツー・スリーに並ぶ好調の走り出しを見せている。

 3台のヒョンデi20 Nラリー1に続く4番手には、第4戦クロアチア・ラリーを制したセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が入り、4台でのエントリーを行っているTGR-WRT勢の先頭に立つ。

 残るマニュファクチャラーのMスポーツ・フォードWRTは、アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)が5番手に続き、当日の午後から始まるラリー本番で表彰台の一角を狙う。

 日本人ラリードライバーの勝田は6番手となり、7番手にエルフィン・エバンス、8番手にはカッレ・ロバンペラとTGR-WRTの3台が続いた。そしてもう一台のフォード・プーマ・ラリー1を駆るグレゴワール・ミュンスターは、首位から5秒差の9番手と、慎重なスタートを切っている。

 また、今大会は実力者が多くエントリーしているWRC2クラスは、第3戦サファリ・ラリー・ケニアを制したガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)がトップタイムをマーク。同じくファビアRSを駆るピエール-ルイ・ルーベとオリバー・ソルベルグのふたりがが2、3番手に続き、シュコダ勢が好調な蹴り出しを見せている。

 いよいよラリーの開幕を迎えるスペシャルステージ1は、現地時間で9日の19時05分(日本時間10日3時05分)に走行開始となる予定だ。

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