ラズガットリオグルが13連勝で記録更新を達成。3レース優勝も4戦目に/SBK第7戦ポルトガル

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2024年08月12日 07:20  AUTOSPORT web

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13連勝を達成したラズガットリオグル
 8月10〜11日、スーパーバイク世界選手権(SBK)第7戦ポルトガルラウンドがアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、レース1、スーパーポール・レース、レース2全てでトプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が優勝を果たした。この結果により、ラズガットリオグルは13連勝を達成。これまでの連勝記録11を塗り替えた。

 今大会は前戦チェコのレース2で転倒し、左鎖骨を骨折したサム・ロウズ(エルフ・マークVDSレーシングチーム)が欠場となった。

 土曜日のスーパーポールの結果により、ラズガットリオグルがポールポジション、2番手がアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)、3番手がダニロ・ペトルッチ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)というフロントロウとなった。アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は6番手、ジョナサン・レイ(パタ・プロメテオン・ヤマハ)は8番手である。

 レース1は気温30度、路面温度38度のドライコンディションとなった。レース序盤はロウズがトップに立ち、2番手にラズガットリオグル、3番手にペトルッチ、4番手にニッコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が続く。その後、4番手にはマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)、5番手にはレイが浮上した。

 3周目、ロウズの後ろを走っていたラズガットリオグルが、ストレートから1コーナーのブレーキングでロウズをかわそうとするが、ロウズはクロスラインで抜き返し、トップを維持。しかし、その翌周に3番手だったペトルッチが1コーナーのブレーキングでロウズとラズガットリオグルをかわし、トップに立った。

 ペトルッチはトップをキープしていたが、2番手に浮上したラズガットリオグルが10周目の1コーナーのブレーキングでペトルッチに仕掛ける。だがこのときは、ペトルッチがトップを守った。その後もペトルッチとラズガットリオグルは激しいトップ争いを繰り広げ、ここにファン・デル・マークとバウティスタも加わる混戦となる。

 そして13周目、ついにラズガットリオグルがトップに立つ。一時は0.8秒の差を築くも、2番手のペトルッチ、そして3番手に浮上していたバウティスタがラズガットリオグルに迫る。しかし、ラズガットリオグルは少しずつ、再びギャップを広げつつあった。

 ラズガットリオグルはトップを守り、優勝を飾った。2位は残り3周でポジションを上げたバウティスタ。3位にはペトルッチが入った。4位はギャレット・ガーロフ(ボノヴォ・アクションBMW)、ロウズは5位に入った。

 レース前半に表彰台圏内を走ったブレガは7位、レイは15位でレースを終えた。

■レース2:ラズガットリオグルが13連勝を達成
 スーパーポール・レースでもまた、ラズガットリオグルが優勝を飾った。この優勝により、ラズガットリオグルはSBKにおける連勝記録を更新。これまでバウティスタ、レイが持っていた11連勝の記録を塗り替え、12連勝を達成した。

 2位はペトルッチ、3位はロウズが獲得した。バウティスタは6位でゴールしている。

 スーパーポール・レースの結果により、レース2ではラズガットリオグルがポールポジション、2番グリッドにペトルッチ、3番グリッドにロウズが並んだ。バウティスタは6番グリッドからのスタートである。

 レース2は気温26度、路面温度34度のドライコンディションでスタートした。序盤はラズガットリオグルがレースをリードしたが、3周目にファン・デル・マークがトップに立ち、さらにその翌周にはロウズがファン・デル・マークをかわす。トップ争いは混戦となり、ロウズ、ファン・デル・マーク、ラズガットリオグルのトップ3に、ブレガ、バウティスタなどが続く状況となった。

 しかし、6周目にラズガットリオグルがロウズをとらえ、再びトップに浮上する。このオーバーテイクの際に、ラズガットリオグルの左フロントの空力デバイスが脱落した様子が確認されている。また、2番手に後退したロウズの後ろには、3番手としてバウティスタがポジションを上げていた。その後、バウティスタは2番手に浮上する。

 残り7周、バウティスタがトップのラズガットリオグルとの差を詰め、その差は0.5秒を切った。ラズガットリオグルに迫るバウティスタ。緊迫した接戦が続いていたが、残り5周、下りのブレーキングとなる5コーナーで、バウティスタが痛恨のクラッシュを喫する。バウティスタはバイクを起こしてレースに復帰したが、すでにラズガットリオグルははるか先を走っていた。

 バウティスタに代わって2番手に浮上したのはバウティスタのチームメイトであるブレガだった。ブレガもまた、レース終盤にバウティスタのようにラズガットリオグルとの差を縮めていた。しかし、ラズガットリオグルをとらえるには至らなかった。

 ラズガットリオグルはこのレースでもトップでチェッカーを受けた。この結果、ラズガットリオグルは連勝記録を13に伸ばした。また、1戦3レースでの優勝についても、エミリア・ロマーニャ、イギリス、チェコに続き4戦目となった。

 2位はブレガ、3位はロウズが獲得している。4位はアンドレア・イアンノーネ(チーム・ゴーイレブン)、5位はペトルッチだった。レイは6位に入った。また、ラズガットリオグルに迫りながらも転倒を喫したバウティスタは、19位でゴールした。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)が優勝を飾り、2位はアドリアン・ウエルタス(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)、3位はステファノ・マンジ(パタ・ヤマハ・テンケイト・レーシング)だった。日本人ライダーの鳥羽海渡(ペトロナス・MIEレーシング・ホンダ)は14位、代役参戦の南本宗一郎(ヤマハ・タイランド・レーシング・チーム)は24位だった。

 レース2でもモンテラが優勝した。2位はマンジ、3位はヴァノントン・デビース(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)だった。南本は24位。鳥羽は転倒リタイアだった。

 女性サーキット・レーシング世界選手権(WCR)のレース1はマリア・エレーラ(クリント・フォワード・レーシング・チーム)が優勝し、2位はサラ・サンチェス(511 Terra&Vitaレーシング・チーム)、3位はアナ・カラスコ(エヴァンブロス・レーシング・ヤマハ・チーム)だった。この選手権に挑む唯一の日本人ライダー、平野ルナ(チーム・ルナ)は、17位だった。

 レース2はカラスコが優勝を飾り、2位はサンチェス、3位がエレーラだった。平野は18位でチェッカーを受けた。

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