【写真】10周年！“原点回帰”ええじゃないかを披露するWEST.
開演前からデビュー曲「ええじゃないか」にテロップと歌唱パートが会場のエリアごとに分かれて表示される映像に合わせ、ファンだけで熱唱するという世界でここでしか味わえない5万5000人の“カラオケ大熱唱”で7人を迎え入れる準備は万端。オープニングでは異例の長尺“4分30秒”にもわたるインタビューで10周年を迎えた現在の心情がメンバーから語られる。
ついにドームのステージに現れた7人は、きらきらときらめく黒のフォーマルジャケットに身を包み「証拠」を高らかに歌い上げる。小瀧は会場をみわたすと「超満員のペンライトが揺れる東京ドームでライブができて幸せです。すでに泣きそうです。さぁ声を聞かせてくれ！」と開幕早々、こみ上げるものを堪えるように笑顔をみせた。
花道やムービングステージ、トロッコやフロートを駆使して、ときにはバックダンサーのAmBitiousを交えながら虹色に揺れるペンライトの海でエネルギッシュな声を届けていく7人。初披露となった「まぁいっか！」では神山が「もしよかったらみなさん、一緒に踊っていただければ」と呼びかける。全編にわたってコール＆レスポンスを求められれば即座に反応、振り付けもバッチリ、一緒に飛び跳ね、全力で楽しむファンとの築いた10年モノの揺るぎない絆もひとつの演出となっていた。
ドームらしい炎や噴水、音玉使ったダイナミックな演出にも注目。「YSBB」では吹き上がる炎のなか“セクシー”全開のパフォーマンスでアツく盛り上げれば「絶体絶命」や「FATE」では制御ライトを採用し、楽曲のクールな世界感を作り出す。一方でアコースティックコーナー「・（ten）」は重岡×神山のふたりで作曲、WEST.7人で作詞を担当した“らしさ”全開の人生讃歌でぬくもりある空間を届けるなど緩急あるステージで惹きつけた。
|
|
|
|
アニバーサリーライブらしいお楽しみとして歴代のアルバムに収録された、ユニット曲から人気ユニット曲を披露。中間＆藤井「ONI-CHAN」では藤井“りゅう兄ちゃん”中間“じゅん兄ちゃん”が女の子にふんしたAmBitiousのメンバーをメロメロに。重岡と桐山の寄り添うような歌声が唯一無二のハーモニーを奏でる「乗り越しラブストーリー」でしっとりとした空気が流れる。
重岡の側転、ブリッジというやや難易度低めのアクロバット（？）が前フリとなり、神山＆濱田の「GAD DAMN」では赤コーナーと青コーナーに分かれた2人による軽やかなボクシング風アクションはまるで舞台のワンシーン。藤井＆小瀧「Terrible」はスタイル抜群“沼らせ”コンビによるクールで危険なダンス・ナンバー。炎が吹き出るなか会場の熱気を急上昇させた。
ラストは重岡＆神山による、かわいらしいクリスマスソング「Lovely Xmas」で真夏のドームがロマンチックなホリデーシーズンに変ぼう。途中、現れた大きなプレゼントボックスの中から現れたのは残るメンバー5人で、桐山は「10年間で全然伝えられなかったこと」として満を持して「セクシーローズ（Sexy Rose）！」とどこかで聞いたようなキメセリフを披露。最後は7人のわちゃわちゃぶりでハッピームードに包まれた。
これまでの軌跡が詰まった「10周年メドレー」の一発目「ええじゃないか」は最初のフォーメーションを映したこれまでの映像に重なる形で7人が登場すると、突き抜けて明るいお祭りソングがどこかエモーショナルにも感じる流れに。中間が「みんな改めて10年以上ありがとう！」と感謝を口にしつつ、シングルMVを背景にメンバーの名前の書かれたちょうちんの下がったフロートに乗って会場を1周した。
バンドを背負ったロックコーナー「10th Anniversary AWARD（楽曲投票）」で1位、2位に選ばれたファン人気曲 「アンジョーヤリーナ」や「間違っちゃいない。」、SUPER BEAVER 柳沢亮太提供曲10th Anniversary Single「ハート」、重岡作詞作曲の「超きっと大丈夫」などを次々に披露した。
|
|
|
|
アンコール前には「サムシング・ニュー」が流れ、ファンがアカペラで熱唱するというサプライズも。メンバーもこれは予想外だったようで「なにこれ」「すごい」「まったく知らない！」とびっくり。さらに「WEST.！10周年！おめでとう！」と5.5万人からの祝福が贈られた。重岡は「『はよ、出てこい』ってクーデターかと思った」と冗談めかすもうれしさを隠せず、濱田は「スタッフさんに『これ、なんですか？』って聞いたら『愛されてる証拠です』って」と得意げに笑っていた。
アンコールラストを飾る「あかさたなららら」。前の曲の特効の煙に思わずむせながら始まった一曲ながら、言葉（50音）だけでは伝えきれない「ありがとう」の想いをつづった楽曲で、間奏ではメンバーからファンへ「ありがとう」の気持ちを直筆でメッセージボードに書き込む。満員の観客を背に紙吹雪を自ら撒きながら「幸せって幸せだ！」と多幸感あふれた3時間、全43曲をあっという間に駆け抜けた。
ドームツアーは『WEST.1st DOME TOUR 2022 TO BE KANSAI COLOR ‐翔べから関西から-」以来2年ぶりとなり、みずほPayPayドーム福岡での公演は初。3都市8公演38万人動員し、東京ドーム公演では3日間3公演16万50000人を動員する。
■メンバーコメント
▼桐山照史
いつもすげぇすげぇって思うけどきょうはすっげぇわ。あなたたちに『フー！』です。10周年って言って7人でこうやって来てますが、これまでにも俺はこの事務所に入って23、4年ぐらい経ちますし、このメンバーだけじゃなくてさ、もっともっといろんな仲間たち、いろんな背中を見てきたし、いろんな先輩を見せてもらったし。いろんな人に支えてもらって、みんなもそう。スタッフさんもそう。仲間もそう。違う道に進んだ奴らもそう。いろんな人がおって、ここに立たせてもらってるなと改めて思いました。
|
|
|
|
▼中間淳太
誰がいい出したのかわからないけどよくアイドルっていう言葉を聞くと夢を見せる仕事でしょうみたいなこと言われるんですよ。でも10年間やってて思うのは逆やなって思って。逆にみんなに僕たちは夢を見させてもらってるんだなって思いました。改めてありがとうございます。僕たちが見せているのは夢でもなんでもなく、紛れもない現実です。みんな日常で、もしかしたら嫌なこともあるかもしれんし、きょうみたいな楽しいこともあるかもしれない。でもこれ全部現実だから。僕たちとこうしてるのも現実だから。この楽しい現実を今後も僕たちと歩んでいってしてほしいな、と思います。これからもよろしくお願いします。
▼濱田崇裕（※濱＝異体字）
はい、濱田です！ありがとう！楽しかった！楽しかった、楽しかった、楽しかった。それに尽きるから、そんなに言いたいことはないです。ほんまによかった。5大ニュースを早く発表したかったから。11月はミュージカルあるし、ミュージカルがあるメンバーもたくさんいますしで、12月は松竹座もあるし、今年一年楽しみがいっぱい！最高！楽しみ先々いっぱい作って生きていこう。これからも僕たち楽しみいっぱい作るから。じゃあありがとうございました！
▼神山智洋
今日（きょう）は本当にありがとうございました。足元悪い中、そして天気悪いなか、風が強い中、来てくれて本当にありがとうございました。こうやってステージと立たせてもらってるのは、本当に皆さまの日々の応援や支えがあってのことだと思っています。このステージに立つたびにライブってすごいなって。本当にまあ言うたら非現実な空間。普段では絶対に味わえない空気が、そしてやっぱり楽しい幸せな空気がこの会場に満ちてるなというふうに思いながらライブをしてるんですけど、今日で言ったらこの会場には、5万5000人の人が集まって、僕たち7人がこのステージ上に立っていて、5万5007人の人生、それぞれがいっぱいある道が一個にきゅってなってるんです。これってすごいことだなと思うんですよ。応援してくださってる方はこの会場に来てくださってるみなさん以外にもたくさんいらっしゃいますし、そんな皆さんと出会えた人生でよかったなというふうに心から思っております。これからもいろんな景色をみなさんと一緒に見て行きたいなと思っていますので。これからも是非ともWEST.の応援よろしくお願いします。ありがとうございました。
▼小瀧望
今日は本当にあの天気が悪い中、来てくださって本当にありがとうございます。こんなすごい景色を見れるなんて、本当に僕は幸せものだと思います。ええ、今日もみんなの声、みんなの笑顔、みんなの存在、ひとりひとりに感謝を伝えたつもりです。いつ、折れてもおかしくなかった柱をあなたたちが支えてくれました。本当に十年間ありがとうございました。そしてこれから先もよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。
▼藤井流星
ほんまに今思ってること一つだけいいですか？今、口の中カッピカピなんです。でも人が喋ってる時もわけにはいかない。絶妙のバランスを取りながら口がカピカピです。（カウントダウンで水を飲むように重岡に言われる。こんな馬鹿ができるのもね！WEST.のライブということで。でも、こんなバカなことをやるまで皆さんも苦労して、俺たちもいっぱいいろんなことして。何が言いたいかというと、みんなで集まって、みんなしんどいもいっぱいあると思うけど、バカみたいなことを一緒にしましょう。
▼重岡大毅
オープニングで小瀧がちょっとグッと来てたけど、本当にいい景色でしたね。なんか今日ね、ライブ前にご飯食べてたんですよ。さっき松竹座の公演発表がありましたけど、それこそ松竹座から、僕がこの事務所に入った時からお世話になってる音楽スタッフの方がいるんですけど、なんかその人がちょっといいこと言ってね。その人もなんか聞いたことあるのかな。『人生が夢を作るんじゃなくて、夢が人生を作る』。じゃあ、夢なんなん？って聞いたんですけど、そのスタッフさんが言ってくれたことはちょっと個人のことだからここでは言わへんのやけど（笑）楽しそうにね。こんなことしたい！って楽しそうにしゃべってたのよ。なんか本当にその人もそう。小瀧もそう。さっき『間違っちゃいない。』で笑ってくれ〜って言ったけど、やっぱり誰かの幸せっていうのが…ぶっちゃけ、他人やけどさ、その人が幸せそうにしているのが自分の幸せってなれているのが本当にうれしい。マジでありがとう。本当に幸せもんだと思います。夢が人生を作るのであれば、これから皆さんにこうやって応援していただいている僕、重岡大毅はどこまでも調子乗って、自分自身をいっぱいいっぱい楽しんで、たくさんの夢を作って、そしてそんな人生を思い切り歩みたいなと思っています。そんなこと思えたこの10年、そして32歳でした。オルゴールが鳴っているとなんかどうもしんみりした空気になっちゃう。ごめんなさい（笑）じゃあ最後、俺たちの全部ひっくるめた歩みが映像に出ますから、それでちょっと一緒に歌いましょう。最後、聞いてくだせぇ。（メンバーから『聞いてくだ“せぇ？”』とツッコミが入る）
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 oricon ME inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。
エンタメ
