クラッシュ、パンクにエンジントラブル。「もう何をすべきなのか……」/WRCギリシャ デイ1コメント

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2024年09月07日 12:00  AUTOSPORT web

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2024年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ マシンの修復を試みるアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)
 9月6日(金)、2024年WRC世界ラリー選手権の第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ1はスペシャルステージ1から6の走行が行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に立っている。TOYOTA GAZOO Racing WRTのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はSS3でデイリタイアとなり大会初日を終えた。そんなデイ1を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイリタイア
「なんてトリッキーなステージだろう。1回目の走行はとても大きな挑戦だ」(SS1)

「僕たちは苦戦したと思う。ずいぶん(グラベルが)ルーズだった。僕たちの前には掃除役を務めるマシンがたくさんいる。それもラリーの一部で、ふたつのステージにはとても満足している。今日のように風がないと、木の下では埃が舞い上がったままだ。最後にはダストが多かったが、僕たちは進み続けるよ」(SS2)

「公平に言えば、午前中にできることはすべてやった。ハイブリッドなしですべてのループを走ったんだ。僕たちはエルフィン(・エバンス)の後塵を拝して多くのタイムを失った。長いラリーだ」(SS3)

「ペースノートになかった岩に当たってしまった。右フロントのサスペンションを破損してしまって、固定できそうにもない。もう何をすべきなのか……分からないよ」(SS4)

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合7番手
「僕たちはふたつのステージでハンドブレーキが使えなかった。本当に難しくて、クルマを曲がらせるのが困難だ。とても荒れていて、無理をすると横転するかもしれない。少なくとも僕たちはここにいるし、次のループは楽しんでいくよ」(SS3)

「まだ奇妙な音がするが、サービスでマシンは正常に戻った。チームの全員に感謝しているし、良い午後を過ごせることを願っている。とても狭いセクションだ。ケニアで僕がそうだったように、(フルモーが)何かにぶつかったのかどうかは分からない」(SS4)

「またハンドブレーキが使えない。曲がることができずに、側壁にぶつかることがある。右のフロントはパンクしているし、左リヤは剥離している。剥離している上にハンドブレーキなしだ。ここにいるだけでうれしいよ」(SS6)

●ジョルダン・セルデリディス(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合23番手
「どんどん(フィーリングが)良くなっている。勝田(貴元)を抜いたよ。とても暑い。止まると、クレイジーなくらいだ」(SS3)

「グリップはもちろん良くなっているが、最初の方は少し粗いね。集中力はまだあるよ」(SS5)

「僕たちはとてもゆっくりスタートした。ゆっくりすぎて、あまりよいリズムではないね。それでも一日を通して改善したし、今まで何の問題も起きていない。やっと速いスピードを出し始めたところだ」(SS6)

※いずれもSS走行直後の公式インタビューより

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合3番手
「厳しいコンディションと非常に暑い天候のなかで戦った、手強い一日だった。ステージの終盤では集中するのが大変だったときもあった」

「僕たちにとってトラブルのない走りではなかったが、一貫して、ラリー前に自分たちが設定したアプローチに従うよう努めた。スピードに集中し、“掃除役”のせいでタイムを失ってもイライラせず、荒れたセクションでマシンを酷使しすぎないようしたんだ」

「午前中は技術的な問題がいくつかあったが、チームがすぐに解決してくれたので、大きな損失はなかっただろう。僕たちの現状では、あまりリスクを取る必要はない。長い一日になることは分かっていたし、ラリーはまだ長いから、同じアプローチを維持する必要がある」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合首位
「間違いなく、今日は非常に厳しい一日だったが、何のドラマも問題もなく乗り越えることができてとても感謝している。全体的には、僕たちにとってポジティブな一日だったが、まだ道のりは長いことと、週末の残りも同じ仕事をするのがどれほど難しいかということは、よく分かっている」

「(セバスチャン・)オジエが問題を抱えるまで、僕たちは彼と戦うためにマシンの適切なバランスを見つけようとしていた。そして、彼がトラブルに見舞われたステージでは、マシンを改善することができた」

「最後のふたつのステージではかなり良くなったが、このラリーはパフォーマンスだけが重要なのではない。マシンを完走させるには信頼性も必要だ。今日はそうすることができてうれしいが、まだ集中して取り組む必要がある」

●ダニエル・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合2番手
「全体的に、僕たちにとってポジティブな一日だった。最後の3つのステージでハイブリッドの問題が発生したので、マシンを壊さないようにリスクは冒さなかったが、それにもかかわらずタイムは良かった」

「オジエに問題があることがわかったときも、ミスがないようにいつも通りドライブしたが、簡単なことではなかった。車内は本当に暑く、とても厳しい一日だったよ」

「明日はまた長い一日になるだろう。ロードセクションが多く、ステージも長いので、さらに難しくなるだろう。初日を終えて楽しむことができたので、明日も同じにできるよう集中している」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合4番手
「午前中のステージは満足のいく内容だった。2番手という出走順から、自分たちができることはすべてやったと思っている」

「路面はかなり滑りやすかったので、首位に立ち続けられたことはちょっとした驚きだったが、ソフトタイヤを他よりも多く選択するという戦略が功を奏したのだと思う。また、ドライビングのリズムもかなり良かった」

「午後も引き続きすべて順調で、フィーリングも良好だった。しかし、最後から2本目のステージの終盤でパワーが落ちてしまった。自分たちにできることはあまりなかったが、タイムロスを最小限に抑えて午後のループを終えることに専念したよ。チームにとっては厳しい一日となったが、まだ明日と日曜日の長い2日が残っているので、最後まで諦めるつもりはない」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合20番手
「今朝は最悪のスタートとなってしまった。まず、最初のステージでパンクをした。大きな突き上げがある路面だということは分かっていたので、減速しようと試みたが充分ではなかった」

「そしてステージの終盤に向けてはパワーが落ちてしまった。原因がはっきりとはわからなかったが、チームはミッドデイサービスで問題を解決してくれた。タイムを多く失ってしまったので、今は非常に難しい状況にあることは間違いない」

「しかし、明日はクルマに関していくつかのことを試し、フィーリングを確かめるチャンスなので、とにかく長い一日を乗り切ることが何よりも重要だろう」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイリタイア
「朝はかなり良いスタートを切ることができました。クルマのフィーリングも良く、SS2では無理をせずともベストタイムを記録することができました。もちろん、出走順による多少のロードクリーニング効果もあったと思いますが、全体的には満足できる内容でした」

「そして、SS3でも同じように走り続けたのですが、残念ながら、ツイスティな林道セクションでペースノートの情報を誤解してしまいました。コーナーに差し掛かかった時、自分が思っていたことと状況が異なっていたため、コーナリングラインがワイドに膨らんでしまい、クルマの右リヤにダメージを負ってしまいました」

「本当に辛い瞬間でしたが、前を向いて進み、努力し続けるしかありません」

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