スーパーフォーミュラが今季二度目の開発テストを実施。新コンパウンドやECU、ステアリングのデータを得る

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2024年09月07日 16:40  AUTOSPORT web

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塚越広大がステアリングを握った“白寅”ことWhite Tiger SF23
 9月7日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する日本レースプロモーション(JRP)は、9月5〜6日に今季二度目のカーボンニュートラル開発テスト(CN開発テスト)を三重県の鈴鹿サーキットで実施したことを発表し、そのレポートを公開した。

 2022年から『SUPER FORMULA NEXT50』プロジェクトを通じ、『カーボンニュートラルへの対応』『エンターテインメント性の向上』のふたつをテーマに、メーカーの垣根を越えてCN開発テストを繰り返し実施しているスーパーフォーミュラ。

 今回のCN開発テストでは、今後導⼊が⽬指されている新コンパウンドとケーシング(タイヤ内の構造)と、今季から導⼊されているオーリンズ製スペックダンパーとのマッチングを⾒ながら、⾼速コーナーや中〜低速コーナーが連続する鈴⿅サーキットを⾛⾏することで、どのような反応があるかが評価されたという。

 また、カヤバ製の新ECUやコスワース製の新ステアリングなどのテストも並行して実施。“⽩寅”の開発ドライバーに塚越広⼤、“赤寅”には⾼星明誠が乗り込み、5 ⽇(⽊)17時から1時間のチェック⾛⾏を⾏ったうえで、6⽇(⾦)に9時から2時間、13時30分から3時間、計5時間の⾛⾏テストが行われた。

 午前セッションで51周、午後は60周を走行した塚越は「鈴⿅サーキットでのテストは2022年以来となりました。普段はこんなに暑いコンディションで⾛ることはないのですが、そんな環境のなかでカーボンニュートラル対応タイヤのテストだけでなく、ステアリングや、ECUなどの細かなパーツも含めて先⾏でテストができたことは、“開発テスト”らしいテストになりました」と語った。

「この暑くて厳しい環境のなかでタイヤがどのように反応するかを検証できたことは⾮常にプラスになりました。鈴⿅サーキットは他サーキットと⽐較してもタイヤに厳しい部分があるので、これからどの程度の改善が必要か、ケアしていかなければいけない部分がどのあたりにあるのかが、わかってきている部分も多くありますので有意義なテストになりました」

「細かなパーツに関しては、やはり制御系の細かなトラブルでもレースが台無しになりますので、テストを通じて少しでもリスクを減らしていけるのであれば、⾃分としても⾮常に嬉しいです」

 一方の高星は「暑い鈴⿅ということでシーズンのカレンダーにはないシチュエーションでのテストになりましたが、ヨコハマタイヤの耐久性の確認はできましたし、昨年良かったタイヤは、この環境のなかでもやはり良かった感触が確認できました」と述べている。

「また、ハードウェアのアップデートもいくつかありましたが、不具合なくテストができました。TGR/TCDとしても確認したいアイテムもありましたが、そこも無事に確認できましたので、総じて良いテストになったのではないかと思います」

「このままより良い⽅向に進めていけるように、ドライバー含めてもっと精査していき、次の富⼠のテストに臨みたいと思います」

 それぞれ多くの周回を重ねデータの蓄積や評価を行うことができたという2024年2回目のCN開発テスト。次回となる第3回は9月26〜27日に静岡県の富士スピードウェイで実施される予定になっている。

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