八木勇征&池端杏慈ら、役柄に真摯に向き合う『矢野くんの普通の日々』メイキング&場面写真

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2024年09月13日 17:01  cinemacafe.net

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『矢野くんの普通の日々』メイキング©2024 映画「矢野くんの普通の日々」製作委員会 ©️田村結衣/講談社
八木勇征(FANTASTICS)主演映画『矢野くんの普通の日々』より、撮影現場の様子とともに、メイキングカットと場面写真が公開された。

3月下旬、関東近郊の某高校。この日ここで撮影されたのは、矢野くん(八木)が吉田さん(池端杏慈)への気持ちを自覚し、授業中にふと告白するという、序盤の大事な場面。

教科書を忘れ、隣の席の吉田さんと机をくっつけ見せてもらうカットでは、2人の間になんとも言えない緊張感が走った。ノートを取ろうとした吉田さんの肘が、矢野くんの肘に当たって「あっ…」となり、よくある学園ドラマなら、このまま2人の胸が高鳴っていくのかもしれないが、本作の矢野くんは、超不運体質。

ドキドキする気持ちに動揺し、ノートで指を切ってしまう。その流れで吉田さんが絆創膏を貼ってあげるカットも本作ならでは。そして「好きです」と思わず口にする矢野くん。そのピュアさゆえに、ともすれば何を考えているのかちょっと分からなくなる矢野くんならではの空気感も繊細に表現。

八木は「矢野くんはとてもピュアですよね。安全欲求がとても強く、ケガやアクシデントから身を守りたい思いが強すぎて、ほかの欲求にまで気持ちが行かないんですよね。でも、吉田さんや大切な仲間と出会い、変わりたいと思うようになっていく。矢野くんが本当に実現したかった日々を、この撮影期間で経験することができたと思っています」と話す。池端は「撮影現場では、自分と清子ちゃんの関係を深めていきたいなと思っていました。清子ちゃんは何事にも全力で真面目で、一生懸命な子。特に、矢野くんに対しては常に全力です。そんな清子ちゃんが矢野くんに対して持ついろんな気持ちを理解しながら、役作りをしていきました」と明かす。

教室内の少し離れた位置には、挙動不審な2人を複雑そうに見つめる羽柴くん(中村海人)の姿も。恋敵に邪魔されたり、いじわるされたりするストーリーとは異なり、本作には悪い人やいじわるな人が一切登場しない。そんなやさしすぎる登場人物たちを通して描かれる物語は、優しく素敵な方向へ。

それは、撮影現場の空気ともリンクし、キャストたちは撮影の合間に集まって談笑する様子も。特に同い年の八木と中村は、クランクイン後すぐ意気投合。この日も現場のムードメーカーに。

中村は「羽柴はとことんいいヤツで、すごく優しいんです。自分の恋をどこかしら諦めきれない感じがありながらも、好きな子の恋を応援するような瞬間があったりします。『俺、何やってんだろう?』というセリフがあるんですけど、本当にちょっと思いましたもん。でも、矢野のことを知って、彼とも距離が近くなる。それも1つの青春なのかなと思いました」と話す。

4月上旬、鎌倉市内の某所。ここでは、矢野くんの超不運体質を物語るシーンを撮影。下校中の矢野くんが、平坦な道でコケる、道端の標識にぶつかる、自分の学生鞄につまずく、道脇の用水路に落ちるという、いつの間にかボロボロな矢野くんの日々が見られる、冒頭間もないシーン。

「こういうのは大胆にやってなんぼですからね!」と笑顔を見せつつ、不運男子ぶりを豪快に熱演したあと、何事もなかったかのようにスタスタ歩く姿まで、不運慣れした矢野くんらしさたっぷり。怪我の絶えない矢野くんには、絆創膏や包帯が毎日の必須アイテムであり、撮影現場には様々用意され、シーンの状況に合わせて八木に装着するのも、撮影の通常プロセスとなっていた。

アクシデントに見舞われるシーンの大事なポイントについて八木は、「いかに自然に見せられるかだと思います。矢野くんにとっては初めて起こることじゃなく、日常の一部にあることだと意識して演じました。“あ、まただ…”みたいな」と語った。

映画単独初主演の立場と真摯に向き合う八木。フレッシュなキャストが顔を揃える現場のリーダーを率先して務め、キャスト同士を繋ぐ役割も積極的に行う様子も。また撮影中盤には、八木からの提案で、キャスト同士の交流を深める食事会がロケ先で開催。座長としてみるみる成長していく八木の頼もしさと優しさが、キャスト・スタッフにも伝染していった。

『矢野くんの普通の日々』は11月15日(金)より全国にて公開。





(シネマカフェ編集部)

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