街中や駅構内でわざと体当たりをする“ぶつかりおじさん”。ターゲットになりやすい女性からすれば恐怖の存在だ。東京都の30代前半の女性もぶつかりおじさんに遭遇したことがある。
「渋谷駅の地下を歩いていたら60〜70歳くらいの男性が前から競歩くらいの速さでズンズン歩いてきて、すごい勢いでぶつかられました。思わず『ウッ』と声を出してしまうくらい痛かったです」
被害を受けた女性は、ぶつかりおじさんを尾行することにした。(文:國伊レン)
「お前がラインの外に出るからいけないんだろ!」
尾行していると、そのおじさんは「確実に男性は避けて女性にぶつかっている」ことが判明した。悪質な実態を目の当たりにした女性はさらなる行動に出た。
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「もう被害を生みたくないのでちゃんと反抗しないといけないし、とはいえ逆上されても困るのであくまで優しいトーンでコミュニケーションをしてみました」
しかし残念ながら、まともなコミュニケーションが取れる相手ではなかったようだ。以下のようなやり取りがあったという。
女性「あのー、すみません、さっき私にぶつかりましたよね?」
ぶつかりおじさん「お前が!ライン!」
女性「なんでぶつかったんですか?謝ってほしいんですけど」
ぶつかりおじさん「お前がラインの外に出るからいけないんだろ!」
これには女性も、「『ライン』が何を指すのか全くわからないですがきっと彼には何かが見えていたのでしょう…」と困惑するしかなかった。
女性はその後、体当たりされたことを駅員に報告し、ぶつかりおじさんに遭遇した際はどうしたらいいか聞いたという。駅員からは、「証拠になるよう動画は写真はあったほうがいい」「同じことがあったら駅員に声かけたりインフォメーションに来てほしい」などと言われたという。
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しかしそうは言っても被害者が全て自力で対応するのは大変だ。女性は、
「理不尽に加害してコミュニケーションも取れない年配の男性を駅員のところまで連れて行くのはハードルが高すぎるので周りの方には助けてほしいと思います」
と訴えていた。
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