強い寒気の影響で、12日は全国的に冬本番の寒さとなりました。13日からはさらに冷え込み、東京などで最低気温が2℃の予想。凍える寒さとなりそうです。
■のど飴は「2時間に1回?」カラカラ乾燥、感染症に注意
井上貴博キャスター:
東京は15日連続で1mm以上の雨が降っておらず、6日連続で「乾燥注意報」が発表されています。みなさんはどのように乾燥対策をしているでしょうか。
ひなた在宅クリニック山王の田代和馬医師によると、冬は、▼エアコンの風、▼のどが渇きづらい(渇いたことに気づきづらい)、▼厚着で汗をかくことなどで、体が乾燥するということです。また、のどが乾燥しウイルス・細菌への防御力が下がるため、感染症リスクもあるといいます。
乾燥対策として、水分補給・加湿器・マスク・のど飴などがあげられます。
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スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
夏に比べて水分補給ができていないのは自覚している上、アルコール飲料は飲んでいるので、脱水症状になりやすいのでしょうが、気づきづらいです。「喉が渇く」ということは、本当はもっと意識しないといけないのだろうと思います。
井上キャスター:
みなさん、のど飴をどのような頻度でなめているでしょうか。
ホラン千秋キャスター:
風邪で喉が痛いときになめるくらいで、頻度などはあまり考えたことがありません。
田中ウルヴェ京さん:
のどが痛いときはなめますが、(普段は)あまりしょっちゅうはなめません。
井上貴博キャスター:
あだち耳鼻咽喉科の安達一雄院長によると、のど飴は一度なめたら2時間以上あけることを推奨しているということです。のど飴のパッケージに書かれていることもあります。
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のどの粘膜には体外から侵入してきた異物を排除する「せん毛」というものがあります。
食べ物が口の中に入ると「唾液」が出てきますが、唾液には、▼「せん毛(粘膜)の保護」と、▼「消化」という二つの役目があり、のど飴をなめすぎると、 唾液の機能が消化にとられすぎて、せん毛の保護がおろそかになってしまうといいます。すると、せん毛の働きが悪くなり、ウイルスなどを排除しにくくなるおそれがあるということです。
医薬品・医薬部外品は、有効成分が過剰に働き、のどの粘膜を痛めるおそれがあるので、のど飴以上に、トローチなどには注意したほうがよさそうです。
■東京 13日は雨ぱらつくも、14日には再び冬晴れ・乾燥戻る見込み
小野裕子 気象予報士:
午後5時現在、相変わらず日本海側では雨や雪が降っている一方、太平洋側は晴れています。東京では3週間ほど、5時間以上の日照の日が続いているという状況です。
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12日の天気図をみると、等圧線が縦じまのようになっています。これは、北風で日本海側には雪雲・雨雲が流れ込みますが、風下にあたる東京など太平洋側では晴れて空気が乾燥するという冬型の気圧配置で、これがしばらく続いていました。
13日には、日本海側と太平洋側に二つ低気圧が発生する予想で、気圧配置が変化しそうです。
13日朝に九州付近にある「南岸低気圧」は冬に大雪をもたらす低気圧ともいわれていますが、13日夜にかけて関東にも近づいてくる予想となっています。
井上キャスター:
もっと冬型が強くなると、東京にも雪を降らせる構図になるのでしょうか。
小野気象予報士:
寒気が強まると、雪雲が東京などの関東にもかかる可能性も出てきます。
13日、▼午前中は日本海側を中心に雪となり、▼午後になると四国の一部そして近畿、▼夕方以降は東海、▼夜には関東にも雨雲がかかる予想です。今のところ雪が降るのは山沿い中心となりそうで、大きな影響はないとみています。
気温が高いので、東京都心は13日の夜遅い時間帯に雨となりそうです。まだ予報にぶれがあるため、全く降らなかったり降ってもぱらつく程度になったりする可能性もあります。空気を潤すような雨にはならないでしょう。
東京は14日(土)には、再び冬晴れに戻り、湿度も30%程度まで下がりそうです。
札幌や秋田などでは雪が断続的に続く中、15日(日)は風も雪も強まって荒れた天気となるおそれがあります。吹雪にも警戒してください。
西日本でも寒気が強まります。鳥取には雪マークもついていますが、京都など雨マークのところでも雪が混じって初雪となる可能性があります。西日本の山沿いでも雪に注意してください。
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<プロフィール>
小野裕子 さん
気象予報士 防災士
前職はアナウンサー
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰