鈴原希実「ファンの声が原動力」—— 1st写真集『届け』に込めた感謝と新たな一歩

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2025年02月08日 14:10  クランクイン!

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クランクイン!

鈴原希実  クランクイン! 写真:吉野庫之介
 『ラブライブ!スーパースター!!』で桜小路きな子役を演じる鈴原希実が、デビュー3年目にして待望の1st写真集『届け』(KADOKAWA)を2月12日に発売する。シンガポールを舞台に撮影された本作では、彼女の「等身大の魅力」と「少し背伸びした大人っぽさ」の両面が存分に引き出されている。今回の写真集発売を記念し、撮影秘話やこれまでの活動を振り返るとともに、今後の目標や夢について語ってもらった。

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■色鮮やかなシンガポールから届ける、新たな一面

――今回の写真集のテーマについて教えてください。

鈴原:1st写真集ということで、「等身大の自分」と「少し背伸びした自分」の両方を見せることをテーマにしました。普段はふんわりした笑顔や柔らかい雰囲気に寄ることが多いのですが、今回は大人っぽいクールな表情にも挑戦してみました。いつもの素の私も、新しい一面も、両方楽しんでいただける写真集になったと思います。

――ロケ地はシンガポールということですが、訪れてみていかがでしたか?

鈴原:シンガポールに行くのは今回が初めてだったので、どんな場所なのかドキドキしていました。でも実際に訪れると、カラフルで可愛い建物がたくさんあって、街並みもすごく整然としていて歩くだけでワクワクしました。

それから、現地で初めてトルコアイスを食べたんです。店員さんがアイスを渡すふりをしてなかなか渡さない、あの独特のパフォーマンスに見事に引っかかってしまって(笑)。そういう思い出も含めて、とても楽しいロケでした。

――収録されている写真からも楽しそうな雰囲気が伝わってきます。鈴原さんのお気に入りのカットは?

鈴原:制服のカットがとくにお気に入りです。実はセーラー服を着るのが初めてだったので、とても新鮮でした。しかも今回は制服が2種類あって、それぞれ違う雰囲気を楽しんでいただけると思うので、ぜひ注目してもらえたら嬉しいです。

それと、普段はあまりキリッとした表情を見せる機会がないのですが、赤いドレスや黒いワンピースなど、クールなイメージの衣装を着てシャープな表情に挑戦したのも大きなチャレンジでしたね。今まであまり見せたことのない一面なので、そこもぜひ楽しんでいただきたいです。


■「感謝の気持ちでいっぱい」鈴原希実が語るファンへの想い

――2022年に声優デビューした鈴原さんですが、これまでの活動を振り返って「ここは変わったな」と思う部分や、成長を感じる部分はありますか?

鈴原:このお仕事を始める前は、人と話すのがすごく苦手で、目を合わせることすら難しかったんです。でも、個人でラジオや番組を担当させていただく中で、話すことに少しずつ慣れてきましたね。学生時代は積極的に発言するタイプではなかったので、その変化は自分でも大きいなと思います。

あとは、『ラブライブ!スーパースター!!』の「Liella!」のメンバーとしてライブを重ねるたびに、新しい目標が出てきて、その都度「次はこうしよう」と挑戦してきました。その度に少しずつ成長できている気がします。次のライブでは、自分とメンバーが完全に一体化しているようなパフォーマンスをお見せする、という目標があるので、そこに向けてもっと頑張りたいと思っています。

――私も「Liella!」のステージを何度か拝見させていただいたことがあるのですが、完成度の高さにいつも驚かされます。ちなみに、鈴原さんが声優になろうと思ったきっかけとなった人はいますか?

鈴原:私、斉藤朱夏さんが本当に大好きなんです。すごく明るい太陽みたいな方で、ライブでステージを走り回る姿が毎回印象に残っています。あんなふうにみんなを照らす光のような存在になれたらいいなって、ずっと憧れてきました。もちろんタイプは全然違うんですけど、「素敵だな」といつも思っていて、一つの目標でもあるんです。

――斉藤朱夏さんと実際にお話しされたことはありますか?

鈴原:最初から「めちゃめちゃ推しです!」と公言していたので、「じゃあご飯行こうよ!」とお誘いいただいて、一緒にお食事をする機会があったんです。そのときにいろいろなお話を聞かせていただいて、本当に優しくて……もう大好きがさらに増してしまいました。

――推しであり、頼れる先輩でもあるのですね。また、鈴原さんがお仕事の原動力にしているものはありますか?

鈴原:ファンレターを読むのが好きで、家にたくさん保管してあって、いつもカバンに1通はお守り代わりに持ち歩いています。ファンのみなさんからの温かい言葉があるからこそ、こうして活動を続けられているんだなと、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

お手紙を書くことって、きっと時間も労力もかかることだと思うんです。実際、私自身も以前、朱夏さんにファンレターを書こうとしたときに、「何を書けば伝わるだろう」とか「迷惑じゃないかな」と悩んでしまい、結局出せなかったお手紙も中にはあって。だからこそ、そうした気持ちを乗り越えて送ってくださる手紙には特別な想いが込められていると感じますし、それがとても励みになっています。

SNSでのメッセージも同じで、みなさんの声や応援が毎日の原動力になっています。ファンのみなさんの存在が私にとって本当に心強い支えです。

――素敵な関係性ですね。最後に、これからの目標や指針、発信していきたいことを教えてください。

鈴原:これからも、自分自身の軸をしっかりと持ちながら進んでいきたいです。活動を続ける中で「こういうのも素敵だな」「こうなりたいな」と思うことも増えてきましたが、最初に決めた「鈴原希実としてどうありたいか」という根本の部分を忘れずに、自分らしい道を歩み続けたいです。

長期的には、ソロで歌うことにも挑戦してみたいという夢がありますし、演技にもさらに深く向き合いたいです。どちらも大好きなので、それぞれの分野でスキルを磨きながら、自分により合った表現を見つけていけたらと考えています。

これまでの活動は、とにかく夢中で走り続けてきた感覚がありますが、最近になって少しずつ自分を見つめ直す余裕が生まれてきました。「ここをもっと頑張りたい」と思う部分や、「ここは以前より成長した」と感じる部分も見えてきて、より前向きに自分と向き合えるようになった気がします。これからもいろいろな活動を頑張っていきますので、応援していただけたら嬉しいです!

(取材・文・写真:吉野庫之介)

 鈴原希実 1st写真集『届け』は、KADOKAWAより2月12日発売。
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