日本初の”フルフラットシート”の高速バス、発売開始5分で初便満席

高知駅前観光は、日本初の”フルフラットシート”バスの初便が、発売開始から5分で満席となったことを明らかにした。

高知〜東京線の夜行高速バス「スマイルライナー」に2段式フルフラットシートの「Sommeil Profond（ソメイユプロフォン）」を導入し、3月4日から週1往復のモニター運行を開始する。座席の設計や製造は高知県内の企業が手掛け、モニター運行で得た意見をもとに改良し、本格運行を開始したい考え。

モニター運行期間は発車オ〜ライネットからの予約限定で、片道7,300円の特別運賃を設定した。同路線では3列独立シートが概ね9,000円程度から販売されており、これを下回る安さ。3月中の便も満席となっており、4月運行分は3月1日から予約受付を開始する。

高知駅前観光の梅原章利代表取締役社長は、「想像以上に多くの方々に関心を持っていただき、驚きと共に大変感謝しております。これから実際のモニター運行が始まれば、更に多くの意見を頂けるのではないかと想像しております。当社は『ソメイユプロフォン』を乗客の皆様の想いと共に成長していくシートというコンセプトで考えております。皆様には『ソメイユプロフォン』の成長を見守っていただけると幸いです」とコメントした。

高速バスマーケティング研究所の成定竜一代表は、「今後、他のバス事業者にも普及を図っていく上で、利用者の快適性と乗降時間など運用面の両面で課題を解決することが重要」とした上で、予約サイトでの見せ方などに工夫が必要であると評価している。