700人に聞いた「リーダーに求めること」 3位「ビジネスライクな関係」、2位「褒めて伸ばす」、1位は?

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2025年02月08日 18:31  ITmedia ビジネスオンライン

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令和に求められるリーダー像は?

 令和に求められるリーダー像は、監督型から「チームの雰囲気づくり」ができるキャプテン型リーダーにシフトしている。フリーランスプロ人材マッチングのITプロパートナーズなどを運営するHajimari(東京都渋谷区)が、700人のビジネスパーソンを対象に実施した「管理職に関する意識調査」で分かった。


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●プライベートには干渉せず 「令和型マネジメント」の特徴は?


 どのようなマネジメントをされたいかについて、1位は「チームの雰囲気を良くしてほしい」(252人)だった。2位は「長所を褒めて伸ばしてほしい」(170人)で、「厳しい指導」を望む声の倍以上となった。


 3位には「ビジネスライクな関係でいたい」(165人)がランクインし、プライベートには干渉しないことが「令和型マネジメント」の特徴として浮かび上がった。この結果から、マネジメントスキルが指導・管理能力から、育成やコミュニケーション力へと移り変わっていること分かった。


 理想の働き方として最も多かったのは、「オン・オフをはっきりさせ、プライベートを大切にする」(260人)だった。「本業の給与をしっかり上げていく」(213人)、「成果にこだわらず、ストレスフリーでゆるく働き続ける」(172人)が続いた。


 一方で、「出世して組織を率いる」と回答した人は72人だった。そのうち40〜50代は23人で、世代間の違いはほとんど見られなかった。終身雇用や年功序列が過去のものとなりつつある今、会社に依存しないキャリア戦略や多様な収入源を模索する姿勢が強まっている。


 管理職になることについて「絶対になりたくない」(198人)や「あまりなりたくない」(162人)と、否定的な意見を持つ人は半数以上おり、若手からベテランまで管理職を避ける人が多いことが明らかになった。


 管理職を志向する人に理由を聞くと「収入が上がるから」(59人)が最も多く、次いで「自分の裁量が高まる」(50人)、「社内で出世したい」(49人)となった。権威ややりがいよりも、収入の増加が主な動機になっているようだ。


 一方で、管理職を望まない人の理由は「責任が重すぎる」(162人)が最も多く、「仕事量が増える」(143人)、「メンタル面での不安」(113人)が続いた。令和のビジネスパーソンは、社内での地位や権限よりも、収入や時間といった個人の生活の質を重視している。


●管理職に対するイメージ「ストレスが多い」


 管理職に対するイメージは「ストレスが多い」(318人)、「仕事が忙しくなる」(263人)といったネガティブな回答が上位を占めた。また、「部下の育成責任がある」(252人)という回答も多く、特に40代以上では責任感や業務負担に対する意識が強くなっている。


 「過去、あなたにとって良い上司がいたか」を聞くと約113人が「非常に良い上司がいた」と回答した。過去に非常に良い上司と出会っている層は、約67%(76人)が管理職を選択肢として考えるか、積極的に目指したいと回答している。一方で「上司との関わりがほとんどなかった」(117人)層では、約76%が「管理職は絶対に避けたい」と回答した。良い上司との出会いが、次世代のマネジメント人材育成の鍵を握っていることが分かる結果となっている。


 男女問わず管理職150人を対象に「管理職という立場への満足度」を聞くと、「非常に満足している」と「まあ満足している」と回答した人は69人だった。一方で、「非常に不満がある」と「やや不満がある」と回答した人は31人おり、管理職としての役割や責任に対する負担感が影響していることが見受けられた。


 また、現役女性管理職のうち「非常に不満」や「やや不満」と回答した人は27%にとどまり、72%はポジティブな評価をしていた。


 調査はビジネスパーソン700人(20〜50代まで各世代150人ずつ、メンバーマネジメントを伴う管理職150人とそれ以外の会社員550人)を対象にインターネットで実施した。調査期間は、2024年12月。


(小松恋、アイティメディア今野大一)



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