TVアニメ『プリキュア』シリーズの最新作『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』が2025年1月より放送中。「アニメ!アニメ!」では、朝日奈みらい役の高橋李依と十六夜リコ役の堀江由衣、花海ことは役の早見沙織にインタビュー。新作発表会の裏話や、“プリキュア”に対する思いを聞いた。
『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』は、TVアニメ『プリキュア』シリーズの13作品目として2016年に放送された、魔法や宝石をモチーフとした『魔法つかいプリキュア!』の正統続編。ナシマホウ界に暮らす大学生になった朝日奈みらいと魔法界で魔法学校の先生となった十六夜リコが再会し、新たな災いに立ち向かう物語が展開する。2025年1月より、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット「ANiMAZiNG!!!」にて放送が開始した。
■サプライズに気付いてた人も…? 制作発表の思い出
――制作発表のサプライズの振り返りをお願いします。
堀江:あの日は面白かったんだよね。
早見:裏話がたくさんありますから。
高橋:まず私がたまたま、『ひろがるスカイ!プリキュア』の収録があり、エンディングで各世代のキャラクターたちが喋るというのがあったんです。その収録を終えたあとに、東映アニメーションさんで別の新作の発表会があると聞いてたんです。
だから直前まで“プリキュアの脳みそ”ではあったんですよ。
一同:!!?
高橋:プリキュア楽しい〜ていう気持ちで(笑)。これから役も内容も発表されるその作品のキャスト顔合わせと聞いていたので、そのままの足で行ったら、東映アニメーションさんの中でも知らないスタッフさんたちがいたので、『プリキュア』とは全然違う座組の作品なんだと……思っていました(笑)。
堀江:私は、新作発表会でそのヒロインの新人さんに対するサプライズで、「『他のキャラクターはこの人たちですよ』というサプライズをします」って聞いて私は行っています。
早見:それは由衣さんだけだったんです。マネージャーさんが、由衣さんは勘がいいからと。
堀江:勘がいいからというか、スケジュールに入っていたんで「これなんですか??」って何度も聞いていたから、それをごまかすためにそういう段取りにしたんだと思うんですけど(笑)。早見さんはなんて聞いてたんですか?
早見:私は、新作発表会とスケジュールに書いてあり、なんの疑問も持たずに「新作発表会か」と思っていて。楽屋もスタンバイも全てバラバラだったので、本当に周りに誰がいるかわからなくて……それに「部屋から出ないでください」とも言われていました。
高橋:お手洗いに行くときも厳重だったような気がします。
早見:パーテーションで区切られた部屋に入るときも、とくに私たち後半に入った2人(早見&堀江)は「絶対に喋らないでください」「声を発さないでください!」とずっと言われて。
堀江:でもりーちゃん(高橋)が自己紹介と挨拶をしちゃって(笑)。
高橋:「失礼しまーす」って言っちゃって(笑)。でも、お互いを知ることなく。齋藤彩夏さん(モフルン役)だけが私の存在に気付いたそうで。
早見:気が付いた彩夏さんは察してましたよね。
高橋:動画見返してもらったら、彩夏さんの表情でわかるかも……(笑)。
――前作のオーディションの思い出は?
高橋:よく覚えています。数日間ある中の1番最後の組で。無事にオーディションが終わって、そのままお友達の家に泊まろうって約束していたので、お友達の家に行って、朝起きたら着信があって「え!? なになになに?」みたいになって。
早見:結果が早い!
堀江:次の日に!?
高橋:でしたよね!(スタッフに確認)
早見:その流れはもう奇跡みたいですね!
高橋:数時間で決定が出た感じだったので。
早見:最後の組で「見つけた!」となったんですね。
高橋:最後の最後まで聞いてもらえてよかった……。
堀江:私は十六夜リコ以外も受けたかも。
高橋:みらいも受けた話を聞いたかもしれません。
堀江:みらいで受けに行って、追加でリコもって受けた気がします。現地で原稿を渡されるパターン。
――早見さんは1話で猫役も務められていましたよね。
早見:そうなんです。
堀江:これがとんでもない伏線だったんですよね!
■まほプリらしさが詰まった新たな物語
――『魔法つかいプリキュア!』第1話での思い出は?
早見:スタッフの皆さんや制作チームの温かな心遣いもあって。1話にはーちゃんが登場しなかったのですが、後々プリキュアになるのは決まっていました。そこで1話の最初の大事な瞬間を皆で迎えられるように、私を猫役に采配してくださったのかなと思っています。すごく温かい現場だと感じました。
――今作の見どころは?
高橋:私は今まで過去作の49話をよく見返すタイプだったんですが、『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』を見たら50話をよく見返すようになると思います! 私はそういう体に仕上がりました。
堀江:なるほどね!
早見:50話に進めたんだね。
高橋:へへ。早く共感したい!
堀江:確かに見てもらったら言っている意味がすごくわかると思います。
早見:過去にあったいろいろな要素が入っていると言っていいと思います。「ご期待ください!」「お待たせしました!」「おかえりなさい!」「ただいま!」「ありがとう!」全て言いたくなる、“まほプリだよね”という要素が詰まっていて、安心しますし、でもどうなるかわからない物語の要素もあるので、これこれ!となると思います。
堀江:私も見どころは皆なんですよ。それまでの『まほプリ』に出てたキャラクターたちって今どうしてるんだろうな?って思ってくださる方いっぱいいると思うんですけど、それが見られたり見られなかったり、見られなかったり見られたり……。それを皆さんに見届けていただきたいと思うのと、今回「時間」がテーマになっていて、お話的にもいい意味で謎な部分がたくさんあります。時間の概念ってこれまでのプリキュアだと伝えづらかったことかもしれないけど、年月が流れることっていいことなのかなどうなのかなという、ちょっと難しいテーマも扱っているので、そのあたりが見どころかなと思います。
――皆さんにとって“プリキュア”とは?
堀江:すごく大切なものになっていたって気付かされた存在。今までいろんいろな作品に関わらせていただいて、どの作品もどのキャラクターも同じように好きでいたつもりでいたんですけど、今作をやるときに、前作を見返して振り返っていたんですけど、どのシーンを見ても泣いちゃうんですよ。自分の中でこんなに大切なものになっていたんだってそのときにあらためて気付いて、ちょっとびっくりしました。思っていた以上こんなに愛情があったのか、こんなに好きだったのか、こんなに心が動くのか、と自分で驚きました。かわいいシーンとかでも「はぁああぁ、こんなことしてたぁ」ってなって。
高橋:はーちゃんが小さいだけで泣けますよね。こんなに大きくなって!って。
堀江:本当に大きくなっていても泣ける。いろいろな気持ちで泣けるよね。プリキュアは不思議な存在の作品です。
早見:私は、無意識を刺激してくる作品だと思います。第1話のときに、変身シーンの収録を聞いていて、その映像を見たときに、眠っていた自分のキラキラした宝石箱のようなものが開いたような感覚になって、体中がソワソワ!キラキラ!となりました。
堀江:変身してる!
早見:変身の想いがすごく滾ってきて。このトキメキはなんだろう!という気持ちになったのをずっと覚えていてるんです。意識しているというよりは、何かが反応しているというか、自分の中に眠っている宝石箱みたいなものを開けてくれる作品だと思っています。
高橋:皆さん言語化されていてすごいです……。プリキュアとは……私はまだまだ道の途中と言いますか、常に人生をともに歩きたいなって思っちゃうくらい、一生プリキュアでいたいなと思ってしまいます。この先も彼女たちはプリキュアであると思いますし、プリキュアだったことは変わらないし、それに触れさせてもらった私たちの魂の中にもプリキュアは刻まれているので、プリキュアにゴールはないと感じます。これから先、生きていく上でもきっとずっと隣に、心の中に、絶対プリキュアはいるなって思います。
「魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜」
ABC テレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット「ANiMAZiNG!!!」にて
2025 年 1 月 11 日(土)深夜 2 時放送スタート
[キャスト]
高橋李依 堀江由衣 早見沙織 齋藤彩夏
豊永利行 他
[スタッフ]
原作:東堂いづみ
キャラクター原案:宮本絵美子
シリーズディレクター:浜名孝行
シリーズ構成:村山 功
キャラクターデザイン:袖山麻美
音楽:高木 洋
アニメーション制作:東映アニメーション・スタジオディーン
[オープニング主題歌]
「Dokkin◇魔法つかいプリキュア!!Part3〜MIRAI DAYS〜」
歌:北川理恵 / 作詞:森雪之丞 / 作曲:奥村愛子 / 編曲:高木 洋
[エンディング主題歌]
「キセキラリンク」
歌:キュアミラクル(CV:高橋李依)・キュアマジカル(CV:堀江由衣)・キュアフェリーチェ(CV:早見沙織)歌詞:六ツ見純代 / 作曲・編曲:高木 洋
(C)2025 魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜製作委員会