【カーリング】トレーニング室に張った1枚の写真…ロコ連破の北海道銀行、決勝で二重の借り返す

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2025年02月09日 05:01  日刊スポーツ

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ロコ・ソラーレ対北海道銀行 ロコ・ソラーレに勝利し笑顔を見せる北海道銀行の選手たちの中で涙を見せる仁平(中央)(撮影・垰建太)

<カーリング日本選手権:北海道銀行11−5ロコ・ソラーレ>◇8日◇横浜BUNTAI◇女子◇準決勝



女子は、昨年準優勝で予選2位の北海道銀行が2年連続の決勝進出を決めた。1次リーグ(L)初戦で勝っていた同3位ロコ・ソラーレを11−5で再び破り、優勝に王手をかけた。あと1勝すれば、今年9月のミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦(北海道・稚内)に出場できる。残り1枠を懸けて、最終日9日の決勝では2次Lで惜敗したフォルティウスと激突する。


優勝はしていない。それでも、サードでスキップの仁平美来(22)の目から涙がこぼれた。不利な先攻の第8エンド(E)に3点を追加。6点差で相手に負けを認めさせ、ホッとした。「本当につらくて、不安で…。一気に解放された感じで涙が出た」。歓声に包まれながら目元をぬぐった。


大きな重圧が懸かっていた。初回に先制し、第3Eには大量4得点。着実に差を広げたが「気持ち的に追い詰められた。すごく考える場面が多かった」。2大会連続メダルの難敵から圧を感じ、司令塔が揺らぎかけた。1点差で迎えた後半は、仲間の顔を見て気持ちを整えた。第6Eから3連続得点で決着。今大会2度目の対戦も譲らなかった。


決勝では借りを返す。昨年はSC軽井沢クと対戦。1点リードの最終第10Eで2失点し、あと1歩で日本一を逃した。トレーニング室に1年前の写真を張って奮起。今季は約3カ月のカナダ遠征でも力を蓄えた。フォルティウスにも2次Lで屈したリベンジを期す。


全員が20代前半で構成される若いチーム。決勝の相手は33歳のスキップ吉村を筆頭に、経験豊富な面々が居並ぶ。フォース田畑は敬意を払いつつ「若い私たちの世代にしていきたい」。五輪への道を途絶えさせない。昨年、忘れた1勝をつかみに行く。【飯岡大暉】

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