画像はイメージです(以下同じ) 結婚してから、相手の知らなかった一面が見えてくることは、よく聞く話です。良くも悪くも、共に年月を過ごしながらお互いに折り合いをつけて、夫婦としての絆を強めていくのが、結婚だと言えるでしょう。
しかし、彼の知らない一面が、結婚生活に影響を与えるとんでもないものだったとしたら……?
今回は新婚なのにもかかわらず、知らなかった夫のお金の使い方を知ってしまい、途方に暮れているという女性から話を聞きました。
◆紹介で出会った男性との運命的な結婚
近藤由衣さん(仮名・33歳・主婦)は、紹介で出会った人と昨年の冬に結婚。15歳年上の夫とは、出会って1年で由衣さんの方からプロポーズしたそう。
「とにかく話し方が優しくて、包み込んでくれるような穏やかな低音の声に、私の方が夢中になりました。友人の紹介で会ったんですけど、もう会話した瞬間から “運命の人だ”と感じて」
1年の交際中は、毎週のようにデートを重ね、旅行にも数回行ったそうです。
「交際中も、優しくエスコートしてくれる人で、早く結婚したいっていつも思っていましたね。ある日、つい私から『結婚しない?』と言ったら、彼が『うん、しよう』と答えてくれて。あの時は、幸せな結婚生活を夢みていたんですけどね」
◆大好きな彼に望まれて節約専業主婦に
彼は、ローテーション勤務で多忙だったこともあり、「結婚してしばらくは専業主婦でいてほしい」と由衣さんに希望したそうです。
「ちょっと時代遅れ?と思いつつ、まあ、もともと派遣で働いていたので、しばらくは専業主婦になることにしました。でもね、私はてっきり、彼に余裕があるから私が働かなくても大丈夫なのだろうと思っていたんですよ」
ところが、彼の給料はなんとか2人が生活できる程度にしかなかったそう。
「大好きな彼の選んだ仕事だし、少しでも節約して、月に1回くらいは外食したいなって思っていました」
由衣さんは、結婚後、小さな節約からスタートします。例えば、資源ごみのゴミ袋を使い回す、一人の時は皿の上にラップを使って食器洗いをしない、お風呂は入らずシャワーは短時間で済ませるなど。
「正直、望んでいた生活とはかけ離れていましたが…。ここから2人の生活は始まるのだと、前向きに過ごしていたんです」
◆彼の部屋から謎の像がみつかる
基本的に家事は由衣さんの役目。家事する妻と、働きに出る夫という役割分担には満足していたそう。
「一日中、掃除や整理整頓のこと、夕飯作りのことを考えることが多くて。部屋が綺麗だと気持ちが良いので、もっと徹底的に整理整頓しようと思い立って、先日、家の隅々まで大掃除をしたんです」
その際、普段は開くことのない、彼の部屋のクローゼットを開けると、意外なものが出てきたんだとか。
「紫色の布に包まれた物体を発見して、開いてみたら “手のひらサイズの金色の像”でした。ぽっちゃりとした男の子のような感じで、重みがありました」
◆なんと像に300万円!
仕事から帰ってきた夫に、像のことを尋ねた由衣さん。
夫に聞くと、「僕が信じている素敵な人から、去年買ったものだよ」と答えたそう。「なんか高そうだね」と由衣さんが言うと、なんと、「うん、ボーナス3年分貯めて300万円もした、大切なものなんだ」と言ったのです。
「私、生まれてはじめて、開いた口が塞がらないという経験をしましたよ。毎日、1円単位で節約している分、その金額があまりにも大きくて、想像を超えてきたというか(笑)。ポカンとしてしまって」
手のひらサイズの男の子の像が300万円!しかもボーナスで3年貯めたお金で買ったものだとは。
「実は……。怖くてまだ深く聞けていないんです。どこの誰から買ったものなのか、夫の信仰している人はどんな人なのか。ここで、ちゃんと向き合わないと、ですよね」
結婚してからわかった夫の信じる宗教と、お金の使い方。由衣さんの明るい未来のために、夫婦でしっかりと話し合えることを願うばかりです。
< 取材・文/maki >