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※このコラムは『御曹司に恋はムズすぎる』5話までのネタバレを含んでいます。
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■オコジョの皮を被ったオオカミVS忠犬ハチ公
まどか(山下美月)と成田(小関裕太)のキスは、ただゴミをとっていた体勢がそう見えただけ、ということが分かりほっとした昴(永瀬廉)。しかし安堵したのも束の間、成田から「付き合ってないよ、今は。いずれ付き合いたいと思ってる」と宣戦布告を受け、気が気じゃありません。まどかの塩対応っぷりにただでさえ燃え上がっていたのに、ライバル登場となれば、昴の心は大炎上。
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「あいつはオコジョの皮を被ったオオカミだ!」と仕事も手につかない様子。スマートながら肉食な成田がオコジョなら、資産という武器を失い、まどかの教えに素直に従ってまっすぐに庶民として奮闘する昴はまるで忠犬ハチ公のよう。
他の社員もいる職場で、成田はまどかを堂々とデートに誘うなど、なかなか攻めまくった行動に出ます。「成田さんが一人ではいけないからどうしても」という建前を100%額面通りに信じて、職場の上司からの土曜の誘いを素直に受けているまどかもなかなかピュアです。
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■ブラックカード所持のおぼっちゃま、エリート庶民に仕上がる
ランチには手作り弁当を持参し、成田に聞こえるよう大きな声で「5分でできたよ〜! 支出も82円だった〜!」「ずっと一緒にいると似てくるのかな〜? 夫婦みたいに」と、新車よりも中古車派なまどかへの家庭的アピール兼ライバル成田への牽制を始めます。
1000万のマセラティを乗り回し、180万はくだらない時計を身につけ、ブラックカードで全てを欲しいままにしてきたおぼっちゃまが、ちゃんと家計簿もつけて、一食の費用まで計算する、庶民の中でもトップクラスに仕上がったエリート庶民に仕上がりつつある姿を見て、視聴者的にも胸熱。
お弁当を食べる中で、まどかの弁当箱に入ったトマトが「実家のミニトマトの種から育てた」思い入れのあるものだと知ります。その昴はトマトを食べ、「超うまい! お前の父さんすげぇな!」と素直に褒めちぎり、大切なものを褒めてもらえたまどかもどこか嬉しそうです。
こういうまっすぐな姿が、当初の「世間知らずでわがままおぼっちゃま」というまどかのイメージを少しずつ剥がしていくのでしょう。
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■初任給で「庶民生活の母」にプレゼントを贈る昴
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成田とまどかが付き合っていると勘違いし、まどかにあげるはずだったプレゼントを「捨てといて」とまどかに吐き捨ててしまった昴。
とある帰り道、ヒールが折れてしまったまどかを、トマトの礼だと昴はおぶって帰ります。そこで昴がまどかに贈ったプレゼントの意図が初めて明らかになりました。「初めて給料が入って、すごい安い額だったけど、頑張った証だと思ったら久々に嬉しくて。今の生活を続けられるのはまどかのおかげだから、何かあげたかった」
今の生活基盤を作ってくれたある意味母のような存在のまどか。お世話になった親に初任給でプレゼントを贈るのと同じシステムで、庶民生活の母とも言えるまどかに手袋を贈ったのです。
プレゼントを手袋にした理由も「あの日の手が冷たかったから。もし花倉が欲しいものが分からないんだったら俺が1個1個見つけてやりたい」と、自分の心に鈍感になってしまっていたまどかが、気づいていないニーズを優しく掘り起こした昴。その気持ちに視聴者まで心を打たれそうです。
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■まどかの抱える深い闇
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成田とのデートの夜、「俺にも時間が欲しい。うまい料理作って待ってるから」と、まどかを誘った昴。星付きレストランではなく、当たり前に自分が作った食事を振る舞うようになったところにも、どんどんと変化していく昴の様子が見て取れます。
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成田とまどかのデートの日。昔からまどかに想いを寄せている成田は、3年前にまどかが行ってみたいと言っていた場所へ。そこでまどかの深い闇を成田は知ることになるのです。それはまどかには結婚願望がないこと。そして、恋や愛は信用しておらず、友人や同僚といった間柄の方が長く続くし安心できる、というもの。であれば結婚どころか恋人も求めていないのでしょう。
これはおそらく母親の影響でしょうか。劇中でも「母はいない」とだけ表現されており、死別でもなさそうです。でありながら、一般的には母が引き取ることが多い親権は父が持ち、まどかを育てていた。となると母有責で、父母の間に何かまどかの結婚観を揺るがす大きな出来事があったのでしょうか。
■火事の被害総額エグい疑惑
デート中にまどかに突然の連絡が入ります。それは自宅である寮が燃えている、というもの。急いで帰宅すると、昴が火事の中に入って、危険も顧みず何かを取りに行っていました。それはミニトマトの鉢。まどかが「どこか家族を感じる」と、思い入れを持って育てていたものです。
「お前にとって大事なものなんだろ?」と、家族を大切にするまどかのために体を張った昴をまどかは泣いて抱きしめます。
なぜ涙が出るのか自分でも分からないと言っていたまどかですが、自分の気持ちに鈍感になってしまったからなのでしょう。これは感謝と喜びと安堵と、ほんの少しの昴への好意が入り混じっていたのかもしれません。
それを見た成田は驚いた様子。成田とまどかのキス(っぽい体制)を見てショックを受けた昴が、今度はしっかりとまどかからの意思を持ったハグでやり返しました。
しかしこの火事、昴の荷物はどうなったのでしょう。一つ一つの物が高級ですから被害額は相当なものでは? どうか全焼していないことを祈ります。
そして今回の火事は放火のよう。まどかの載った服天のネット記事を見て、まどかを狙ったストーカーのようですが、これはもしかしてまだ未知数のまどかの母、ということもあるかもしれません。
恋に加えてなんだか物騒になってきた昴の界隈。次回は何が起きるのでしょうか?
(やまとなでし子)
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