黒夢10年ぶり復活ライブにファン熱狂「ロックンロールは年齢とか時代にものを言わせる」清春

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2025年02月12日 04:01  日刊スポーツ

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「黒夢『CORKSCREW A GO GO!SAINT MY FAKE STAR』」で歌唱する清春

清春(56)人時(52)によるロックバンド「黒夢」が11日、横浜・ぴあアリーナMMで、10年ぶりの復活ライブ「黒夢『CORKSCREW A GO GO! SAINT MY FAKE STAR』」の追加公演を開催した。


ファンに夢を届けた。代表曲「MARIA」「少年」「Like@Angel」など20曲以上を披露。清春は「やれんのか横浜? やれって言ってんだろ!」とファンをあおりながら、熱狂の渦に巻き込んだ。ファンも地鳴りのような歓声をあげながら何度も拳を突き上げ、約2時間半、2人が奏でる夢に浸った。


94年にデビューし、3枚目アルバム「feminism」が大ヒット。だが、人気絶頂の99年に突如無期限活動停止を発表。その後09年に日本武道館での解散ライブを行い、再結成を経て14年にラストロングツアーを開催していた。


デビュー30周年を迎えた昨年、清春から「30周年だからやりませんか?」と提案したことで、復活が実現。結成日の9日に行われた復活ライブはチケット即完売の大反響で、清春は「自分らのものなのに自分らのものじゃないような…なんだか大きい話になってくれちゃうみたいな感覚がある」と話題の大きさに驚きを隠せなかった。


ステージでは集まったファンへ「僕が56歳、人時くんが52歳。全然やれますから」と力強く宣言。「みんなも『最近年食ったな』とか『黒夢見るの最後かもしれない』とか年寄りみたいなこと言ってないで、好きなことやってほしいです」と呼びかけた。


続けて「50代になっても超高速な曲たちを、眉間にしわ寄せながらやっています。ロックンロールには年齢とか時代とかにものを言わせる何かがあると思います」と、メッセージを込めた。


さらに、清春は「死」について説いた。「あのころは、これからの30代、40代をどう生きるかを考えながら、毎日あがいてもがいていた。今の僕らはどう死ぬか、どう死ぬために生きるかを毎日考えて、もがいています。楽しいこといっぱいしましょう、どうせ死ぬんだから。今そこにいる人を大事にしてください」。魂の叫びを残し、夢のステージを締めた。【野見山拓樹】


◆黒夢 ボーカル清春とベースの人時による2人組ロックバンド。94年にシングル「for dear」でメジャーデビュー。95年に3枚目アルバム「feminism」でオリコンチャート1位を獲得。以降はすべてのアルバムがチャート上位を記録した。

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