米OpenAIは2月14日(現地時間)、イーロン・マスク氏が会長を務める米XのX上に、マスク氏によるOpenAI買収の提案を「満場一致で拒否する」と投稿した。投稿には、同社の取締役会長を務めるブレット・テイラー氏の署名がある。
この買収提案は、米Wall Street Journalが10日、マスク氏の弁護士であるマーク・トベロフ氏のコメントに基づいて報じたもの。OpenAIを管理する非営利団体の買収に974億ドルの入札を行ったとされている。これについて、OpenAIのサム・アルトマンCEOはX上に「いいえ、結構です」と投稿した。
テイラー氏はXへの投稿で「OpenAIは売りに出されているわけではない」とし、「OpenAIのいかなる組織再編も、非営利団体としてのわれわれの使命であるAGIの恩恵を全人類に届けることを強化するだろう」と語った。
米CNBCなどによると、OpenAIの弁護士、ウィリアム・サビット氏は14日、トベロフ弁護士に送った書簡で、取締役会は買収提案を検討した結果、「大々的に報道された『入札』は、実際には入札ではない」と判断したと述べたという。「この提案はOpneAIの使命に最善の利益をもたらすものではなく、却下する」とも。
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OpenAIは昨年12月、営利企業(PBC)への再編計画を発表した。
マスク氏は同月、OpenAIが当初の慈善事業の使命を放棄したとして、同社の営利企業への移行を差し止める仮差し止め命令を申し立てている。
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