内外情勢調査会で講演する立憲民主党の野田佳彦代表=17日午後、東京都港区 立憲民主党の野田佳彦代表は17日、東京都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、2025年度予算案について「年度内成立を阻まないと言っていることが最大の協力だ」と強調した。野田氏は「野党第1党が賛成するのは、相当相手側に寄ることになる」とも語り、反対する姿勢をにじませた。
立民はガソリン税暫定税率の廃止や学校給食の無償化などを盛り込んだ総額約3兆8000億円規模の修正案を与党に提示している。野田氏は少なくとも1兆円単位の修正を求める考えを表明し、石破政権が修正要求をどの程度受け入れるかが判断材料になるとの考えを示した。
企業・団体献金の扱いに関しては、自民提出の「透明化法案」は政党支部が対象になっていないと問題視。自民の政党支部が不透明な献金の「抜け穴」になっていると指摘し、今年度末に向けた与野党協議は「相当厳しいやりとりになる」と自民に譲歩を迫った。
野田氏は選択的夫婦別姓制度導入に向けた法案を野党共同で提出する方針を改めて示し、導入に積極的な公明党との連携で衆院を通すことができると説明。さらに「参院法務委員長は公明党。衆院で通ったものを参院でつぶすことは参院選前でやりにくくなる。成立する可能性が十分出てきている」と述べた。