『第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER』に出演した中条あやみ (C)ORICON NewS inc. モデルで俳優の中条あやみが、3月1日に開催された『第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER』(TGC 2025 S/S)に出演。13年連続・27回目となる今回も、ショーのトップバッターとして堂々としたウォーキングを披露し、40回目の祭典の幕を開けた。ORICON NEWSはバックステージで出番を終えた直後の中条をキャッチ。トップバッターを務めた心境やTGCへの思い、モデルと俳優業との違い、バックステージでのエピソードなどを語ってもらった。
【全身カット】美しい…!ブラックコーデで登場した中条あやみ■コロナ禍を経て「お客さんと一緒にTGCを楽しめることに喜びを感じています」
――『TGC 2025 S/S』のランウェイをトップバッターで歩かれた感想は?
【中条】ありがたいことに今まで何度か最初にランウェイを歩かせていただきましたが、やっぱりカウントダウンが始まる瞬間は毎回すごく緊張しますし、裏ではモデルのみんなで拍手したり、盛り上げるために掛け声を出したりして、気持ちを高めています。私も年齢的にも年長の方になってきたので、若い子たちの緊張をほぐそうと思ってけっこう声を出していまして、「うるさい」って思われているかもしれないけど(笑)、みんなで楽しもうという思いで臨んでいます。
――今回が13年連続で27回連続出演だそうですね。
【中条】13年前のこともすぐ思い出せます。当時は先輩がたくさんいて、バックステージがごった返しているので自分がどこにいたらいいのかわからず、とにかく失敗しないようにずっと頭の中でウォーキングのシミュレーションをしていました。今でも年下の子たちが緊張している姿を見ると「懐かしいな」って自分の初出演の頃を思い出して、声をかけてあげたりしています。
――回数を重ねるなかで、TGCのランウェイを楽しめるようになりましたか?
【中条】楽しいですね。経験を重ねるうちに、だんだんとお客さんの顔を見る余裕も出てきて、きょうも自分の名前のボードを持ってくれている子を見つけることができてうれしくなりました。TGCはコロナ禍で無観客だった時期もあったので、最近はお客さんがいることのありがたみと喜びを改めて感じています。
――俳優活動では、ファンの方と接する機会はあまりないですよね。
【中条】本当にそうですね。先月にフォトエッセイ『明日へのことば』のお渡し会があったのですが、「TGCを見に行ってます」とおっしゃってくださる方がとても多くて。映画の舞台あいさつなどもありますが、TGCは私にとってファンの方と定期的にお会いできる貴重な場所となっています。
■エッセイ本作成で気づいた「私はこういうことがすごく好きなんだ」プロデュース業にも意欲!?
――オープニングステージの衣装のポイントを教えてください。
【中条】スタイリストの野口強さんが用意してくださった、20年くらい前のヴィンテージのドレスで、「貴重だからランウェイに出る前に絶対に破かないでよ」って言われました(笑)。色を黒で統一して、アクセサリーもロザリオとか、ジャケットの胸ポケットにスプーンを曲げたものを入れたり。40回目のTGCという華やかな幕開けをあえてシックな雰囲気の衣装にするという、まさに強さんらしいスタイリングをしていただきました。
――TGCはたくさんのモデルさんが出演されるので、バックステージでは久々の再会などもあったのでしょうか?
【中条】CanCamモデル時代に一緒だった友人や、その前のSeventeenモデル時代の仲間もそうだし、ドラマ『チア☆ダン』で共演していた福原遥ちゃんとも再会しました。普段は会えないけど、TGCだから会えるメンバーはすごいたくさんいるし、みんな10代の時から知っていたりするので、なんだか同窓会みたいな感じはありますね。
――モデルとしてTGCのランウェイを歩く時と、俳優として映画やドラマで役を演じる時は、表現の切り替えを意識されますか?
【中条】俳優業は役に入り込むために自分を消すことが多いですが、TGCのランウェイではデザイナーさんの意図を汲んだり、会場の雰囲気を感じながら服をどう見せるかを考えます。それぞれ全く違う筋肉を使っていて、役者は長時間ずっと集中する“長距離走”、モデルは瞬間的に力を発揮する“短距離走”という感じですね。その両方をやれていることが、自分にとってバランスが取れていると思います。
――新たな表現として先月に初めてのフォトエッセイ『明日へのことば』を出版されました。反響は届いていますか?
【中条】はい、いろんな感想をいただいています。自分と同世代の方が読んでくださると思っていたのですが、「親子で読んだよ」っていう声や、自分より年上の方が「読んで泣けた」という感想もあって、意外でしたけどすごくうれしかったです。本のいいところって、いつでも好きな時間に好きなページを読めるし、その日の気分やメンタルによって印象も変わることだと思っていて、この本は「メモページ」というのを設けて、読んでくださった方が感じたことを書き込めるページがあるんです。なんでもいいから書いてほしいなと思いまして、私の言葉と読者の方が受け取った印象を書き込むことで、この本が完成します。ちょっと時間を空けてから読み直して「この時の自分はこう思っていたんだ」って振り返っていただきたいですね。
――フォトエッセイを作ることで、中条さんに新たな発見はありましたか?
【中条】これまで役者として出演してきた映画やドラマは、監督が全体のイメージを想像して作品を作っていることが多かったのですが、今回のフォトエッセイはスタッフ選びやロケ地、衣装など、すべて自分で決める経験をしました。そして、「私はこういうことがすごく好きなんだ」って、自分で作品を作り上げることの楽しさを知り、新しい挑戦への興味が湧きました。
――中条さんがプロデューサーになって、自分だけじゃなくほかの人の魅力を引き出すのも見てみたいですね。
【中条】本を作ることで、いろんな人の思いをバランスよく考える難しさも知ったのですが、本当に面白くて勉強になりました。今後も何かを企画したりプロデュースすることに挑戦したいですし、俳優業もモデル業も、どちらも大切にしながら新しい表現の幅を広げていきたいです。
【マイナビ TGC 2025 S/S ショー&ステージレポート公開中
https://tgc.girlswalker.com/25ss/report_show/
中条あやみ
モデル・女優。大阪府出身、2月4日生まれの28歳。
2011年、モデルとして芸能界デビューし、翌年女優デビュー。2012年、TGC初出演以来、27回連続出演中。現在、初のフォトエッセイ『明日へのことば』(幻冬舎)が発売中。4月25日には映画「#真相をお話しします」が公開予定。