画像提供:マイナビニュースJR東海は19日、来年度の重点施策と関連設備投資について発表した。重点施策のひとつ「輸送サービスの充実」を図るべく、在来線において通勤型電車315系の投入も進める。2021〜2025年度にかけて計352両の投入を計画しており、2025年度は56両を投入予定だという。
315系は2021年度から製造が始まり、2022年3月に中央本線中津川〜名古屋間で営業運転を開始。中央本線に投入された8両編成に続き、名古屋・静岡地区で4両編成の投入が進む。
同車両の製造を手がける日本車輌製造は、2021年1月の時点で納入予定時期を「2022年3月期 56両(7編成)」「2023年3月期 56両(8編成)」「2024年3月期 120両(20編成)」「2025年3月期 64両(16編成)」「2026年3月期 56両(14編成)」と発表していた。JR東海も315系の投入計画について、2021年度に56両、2022年度に56両、2023年度に120両、2024年度に64両、2025年度に56両としており、計画通り2025年度中に計352両を投入できる見込みとなった。
315系の投入にともない、会社発足後の初期に新製された211系・213系・311系が置換え対象に。静岡地区で運行された211系(5000番代)は役目を終え、一部編成を三岐鉄道へ譲渡し、改造した上で、三岐線の「5000系」として5月中の営業運転開始を予定している。
なお、315系に関する2025年度の施策として、車体側面にカメラを設置した4両編成の315系を対象に、利用者の接近等を検知する画像認識技術を活用した安全確認支援装置を搭載し、ワンマン運転を開始するとのこと。
JR東海の在来線ではその他、前年度に続いて新型特急車両385系量産先行車の新製に向けた詳細設計を進める予定。「しなの」「ひだ」等の特急列車で需要に合わせた弾力的な増結・増発を引き続き実施するとともに、「ひだ」を対象にチケットレス化も行うとしている。(MN 鉄道ニュース編集部)