ASUSのスマートフォンは、ゲーミングモデルの「ROG Phone」と、カメラを強化した「Zenfone」シリーズが展開されています。2025年2月には新しい「Zenfone 12 Ultra」が登場しました。前モデル「Zenfone 11 Ultra」は、2024年は3月発表だったので、1カ月ほど早い投入となりました。
Zenfone 12 Ultraの基本スペックは前モデルと変わっていません。6.78型ディスプレイ、5000万画素ジンバル内蔵広角カメラ、5500mAhバッテリーといった基本性能は同等です。最大の変更点はプロセッサがSnapdragon 8 Eliteになったことですが、これによっていわゆるAIに関する性能が大幅に向上しました。
前モデルと比較すると、カメラバンプのデザインや背面仕上げに差が見られます。Zenfone 12 Ultraの重量は約220gで、前モデルより約4gほど軽くなりました。デザインや素材変更の結果でしょうか。
カメラはZenfone 11 Ultraでかなり完成されていましたが、Zenfone 12 Ultraではジンバル機能をさらに強化しています。AIによる被写体のフェーストラッキングや動画撮影時の被写体追従、Vlogなど撮影時に便利な騒音ノイズの低減など、ソフトウェアによるカメラ性能も向上しています。
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AI機能も数多く搭載されており、通話のリアルタイム翻訳、音声の文字起こしから翻訳、文章やWebの要約、画像の不要オブジェクト消去など、新機能がめじろ押しです。
他社のハイエンドスマートフォンがAI機能をアピールする中、Zenfone 12 UltraもAIスマートフォンとして類似の機能をそろえています。なお、AI機能にはASUS子会社が開発したLLM(大規模言語モデル)も組み込まれています。
台湾で見たモデルには技適の表示がありました。ASUSは海外モデルでも本体のベースは日本モデルと同等であることから、日本未投入モデルでも技適を取得しているものが多数あります。おそらくFeliCaを搭載した日本モデルがいずれ出てくると思うので、発売時期を楽しみに待ちたいものです。
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