F1中国GP:貨物到着遅れがチームの作業に影響。リスクを考慮し、2026年はオーストラリアとの連戦は回避か

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2025年03月20日 11:30  AUTOSPORT web

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2024年F1中国GP 上海インターナショナル・サーキット
 2025年F1は、オーストラリアで開幕し、翌週中国で開催というスケジュールが設定されたが、来年は同様の2連戦をカレンダーに含めることはなさそうだ。一部チームとタイヤサプライヤーであるピレリの貨物が上海インターナショナル・サーキットに到着するのが遅れたため、作業に影響が出ており、FIAはチームの作業禁止時間の短縮を決めた。

 過去20年間、上海でのグランプリに出席したことがある者にとっては驚きの事態ではないが、中国の税関サービスでの手続きに時間がかかったことにより、オーストラリアから空輸された貨物が国内搬送されるのが大幅に遅れた。その結果、ピレリに加え、マクラーレン、レッドブル、メルセデス、アストンマーティンなど多数のチームが、火曜日の時点でトラックの荷解きを開始できなかった。

 そのため、メカニックたちは夜間の追加作業を強いられることになり、これが週末を通して現場のスタッフに影響を与えることになりそうだ。

 連戦のレースではよくあることだが、オーストラリアGP終了後、数時間してパルクフェルメ・コンディションが解除された後に、メルボルンのガレージでマシンに作業を行ったチームはひとつもなかった。すべてのチームにとって最優先事項は、マシン、スペアパーツ、データ分析機器、ピットストップ用の機材、チームの装備など、あらゆる設備・機器をコンテナに詰め込むことだった。そのコンテナはメルボルンのアバロン空港へと運ばれ、月曜日未明に上海へ空輸された。

 両都市間のフライト時間はおよそ10時間であり、F1の貨物機は月曜夜に中国へと到着した。グランプリを開催する国では、遅くとも火曜の午後にはすべての機材がサーキットに届き、チームはマシンの作業を開始し、ガレージ内の設備を整えることができるのが普通だが、今回はそれができなかった。

 中国の税関サービスにより、マクラーレン、レッドブル、メルセデス、アストンマーティンとピレリの空輸貨物のサーキットへの運搬は24時間以上遅延、彼らは週末のスケジュールの初期部分を調整せざるを得なくなった。

 F1がこのリスクを事前に承知していたことは明らかだ。オーストラリアGPが始まる前の時点で、2026年には上海がオーストラリアに続く第2戦にはならない予定であることが関係者に対して明かされていた。

 2026年のカレンダーは徐々に形を成しつつあり、ロジスティクスを考慮した変更が取り入れられる予定だ。プレシーズンテストはバルセロナで1回、バーレーンで2回の合計3回行われる。その後のシーズンに参加する関係者の移動の負担を軽減し、F1における二酸化炭素排出量を削減することを目的として、グランプリ間の移動距離を減らすことを目指し、カレンダー編成方法に重要な変更が加えられる予定だ。

 その変更のひとつとして、中国GPは日本GPの翌週に移動することになりそうだ。鈴鹿でのレース後の月曜日の朝に大阪から貨物を乗せた飛行機が飛び立ち、数時間後には上海に到着する。36時間の猶予があれば、関税手続きに時間がかかっても、チームがすべての機材を通常どおりの時間に受け取ることができると考えられる。

[オートスポーツweb 2025年03月20日]

このニュースに関するつぶやき

  • というか年間24戦が多すぎるんだよ。昔は16戦だったでしょ。商業主義に走り過ぎて配信サブスクも高くなり過ぎてるしさ。中国開催はもう無くてもいいのでは?
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